2012年11月30日金曜日

愛!:34th TEDee @ Kyoto University

こんにちは、まっきーです。
今回は、おそらく京大TEDee初(?)の恋愛を扱った内容でした!
しかし先週からディスカッションを楽しみにしていたまっきーは、行けませんでした…
でももりあがったようですね!以下の内容はなおやくんが書いてくれました。ぜひぜひご覧ください:)



Helen Fisher: Why we love, why we cheat






今回は恋愛がテーマのプレゼン!
そもそも"love"を「愛」と訳していいのかという気がしますが...

フィッシャー氏は愛は感情ではなく、衝動であると主張します。
愛によって人は命を絶つ事もあります。彼女は恋愛する大学生を15人集め、好きな人の写真を彼らに見せた所、コカインを摂取したときと似た様な脳の反応が見られました。
フィッシャー氏は恋愛を次の三つの衝動に大別します:Lust(情欲)、Romance(恋心)、Attatchment(帰属)。
Lustは性欲によって引き起こされる、動物的、本能的欲求。
Romanceは恋による幸福感を求める乙女心。
Attachmentはある人と一緒になりたいという連帯や帰属を求めるもの。良い夫婦関係を築くにはこの感情が最も重要です。
これら三つが時には一緒、時にはバラバラ存在するため人は複数の人を愛す事が出来ると言います。
また、彼女はフェミニズム的な話題を持ち出します。
かつて原始時代では、女性は男性と同様の性的、社会的、経済的地位を持っていたそうです。
それが農耕社会となり、それぞれのコミュニティーの規模拡大すると、軍事力の保有が必要となり、男性の武力が重要となりいつしか男性権力社会となっていったのです。
しかし、工業化や民主化によって女性の社会進出は凄まじい早さで進んでいるのです。
女性と男性には様々な性差があります。
例えば女性は複数の事を一度に考える事ができます。また言葉を操る事に関しては女性の方が長けています。
アメリカでは54%のジャーナリストが女性だそうです。
このように女性の能力がどんどん社会に認められてきています。
またAntidepressants(抗鬱剤)といううつ病・気分変調症・不安障害などの気分障害を緩和するために使用される精神病の治療薬について語った。
抗鬱剤は脳内のセロトニンの分泌を促進し、セロトニンはドーパミンの分泌を抑制する。ドーパミンは恋に落ちる為には必須で、この抗鬱剤を摂取し続けると、恋愛感情をなくしてしまうかもしれないのだ。
フィッシャー氏は恋愛の無い人生が如何に辛いものなのであろうか、と涙ぐみそうになりながら訴えました。
再び話題が変わり、今度はある人を好きになる理由を三つ、Proximity(近さ)、Timing、Mysteryと挙げました
Proximityは物理的あるいは精神的な近さを意味します。
Timingは出会いのタイミング、そしてMysteryはその人が気になるという好奇心です。
最後に、ある男子学生が好きな女の子がいて、その子を振り向かせようとするエピソードで締めくくりました。
男子学生は興奮してドーパミンの分泌を促し、あわよくばそのまま彼女の心を掴もうと、一緒にrickshawに乗っりました。すると、その女の子は予想通り大興奮し、二人で大はしゃぎします。そして、楽しいドライブが終わってrickshawを降り、彼女の感想を聞くと、「最高に楽しかった!運転手かっこよかった!」と言ったそうです。
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今回のディスカッションは2グループに分けて行いましたが、両グループ共にフィッシャーのプレゼン内容は面白かったが、筋立てが悪く、論理性に掛けると批評しました。皮肉にも彼女のスピーチこそが、女性的で感情的なスピーチでした。しかし内容は面白く、話し方も楽そうに話していたので聞き飽きることはありませんでした。
フェミニズムを持ち出しすぎて、本来の恋愛のトピックからそれすぎているという指摘もありました。
しかし、そのトピックの中で、原始時代の女性の地位の高さについて述べていたので、ここが大変興味深く、なぜ女性の格差が生じたのかについてしばらく話し合いました。
また性差についても語りました。一方のグループはオール男子、もう片方は女子の方が多かったので話の内容も違い面白かったです。男は単純で気持ちを分かろうとしないだとか、女は論理的でない上に小難しいとか、なんとなく否定する面が多かった気もしますが・・・笑
また中国から留学中のジョージがいたグループでは、中国と日本の恋愛の仕方の違いについて話し合っていました。
中国では、一人っ子政策の影響もあり、子育ての負担が少なく、結婚や出産による女性の退職率が日本ほど高くないそうです。また、このスピーチは恋愛に関する、相手の経済力や地位、社会的側面など、現実的な話にはあまり触れていない事を指摘していました。フェミニズムについては社会的な要因に触れただけに、恋愛と社会についての関係性をもっと深入りに説明してもよかったかもしれません。


来週も水曜日にTEDeeあります!
参加されたい方は、以下からお願いします!
https://www.facebook.com/events/397913890288366/

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