2013年3月29日金曜日

25th TEDee@Uji

こんばんは。今回が初投稿の榎本です。
今回は三人での開催となりました。写真を撮り忘れてしまったことが悔やまれます。。。

さて、今回の動画はこちら!

Ron Finley氏による”A guerilla gardener in South Central LA”


~Digest~

彼は南中央LAで野菜を植える活動を始めました。皆さんは彼がどこに植え始めたと思いますか?それは・・・




Ron-Finley-garden-main


LA内にある空き地です。

彼は市から許可を取らずに耕して野菜を植えたため、野菜を撤去するように勧告されました。しかし住民の多くの署名を得て、再び活動を始めました。市民からの理解を得たその活動は広がり、多くの市民が参加するようになりました。その結果、近所の住民とのコミュニティが活性化し、子供が野菜を育てることは教育となり、またダウンタウンで活動することで若者やホームレスの仕事を生み出しました。そして栽培された野菜を市場で販売したり、カフェを開くことでこの活動を維持しています。彼はプレゼンテーションの中でこのように述べています

'We are the soil'.

私たちは耕すことで変化し、たくさんのことを生み出すことができるのです。プレゼンテーション後のスタンディングオベーションが彼の活動のすばらしさを物語っているでしょう。


~Discussion~

①各自のこのプレゼンテーションに対する印象

カフェや市場を開くことで持続可能なシステムを作っている点がよい。もし何かの活動を行う熱意を持っていたり、同じ考えを持つ仲間がいたとしても基盤となる資金がなければ活動を持続することができない。

この活動によってみんなが協力して平和になっている点がよい。

このような意見が出ました。プレゼンテーションの中で彼は作った野菜を無料で配るのではなく、販売することで持続可能なものにしていると述べていました。

②彼は野菜を空き地で耕したが、もし野菜ではなく家畜を空き地で育てても同じ結果が得られるだろうか?

家畜を育てることはできるかもしれないが、それを食料とするには多くの加工が必要であり困難であると考えられる。また家畜だけでは必要な栄養素が足りないため健康面でも問題が発生する。

・家畜だけは問題があるが、野菜だけを育てるのではなく少数の家畜を育てることも重要だと思う。乳牛や鶏を飼うことで卵とミルクから植物だけでは摂取できない動物性のタンパク質等が摂取できる。また家畜を飼うことは生命に関する知識を得ることができるため、植物を育てることと同様に教育にも適している。

以上のような意見が出ました。グループとしては野菜を家畜に変えて計画を行うことはできないが現在行われている計画に乳牛と鶏をプラスすることでよりよい計画になるのではないかというの結論になりました。

③仮に日本で同じ活動を行うとしたらどのようになるだろうか?

・狭い土地で野菜を安定的な育てるために大きな建物を立てて、各階ごとに野菜を育てる。しかしコスト的な面を考えると現状では少し厳しい。

都会にあるビルの屋上に野菜を育てる。屋上に野菜を植えるメリットは日光を防ぐことでビルの温度上昇を防ぎ、また高いビルでは虫が屋上まで上がってこないため無農薬で育てることが出来る点だ。これに関しては地域のコミュニティを活性化したり、雇用の拡大にはつながらないかもしれないが、日本の狭い土地を考えるとよい利用方法だと考えられる。

大学構内の空いている土地に野菜を植える。大学の構内には多くの植物が植えられているため、野菜を育てることも可能であり、このプランの利点は大学内のコミュニティの活性化、多くの大学生は野菜の摂取量が少ないという現状の解消だと考えられる。問題は学生の興味・関心が薄ければ成功しないため、農学部の学生がリーダーシップを発揮することが必要ではないだろうか。

やはり、ディスカッションでは日本の土地が狭いことがポイントとなりました。狭い土地をどのように利用するか、この点はプレゼンテーションの中で語られていた環境と真逆であり同じように活動を行っても成功しないのではないかと考えられます。

④動画の中で’Food is problem and food is solution'と語られていましたが、ファーストフードに関してどう思っているか

食品添加物、過剰な塩分、糖分、脂質は体に害を及ぼすため食べるべきではない。

赤ちゃんや母体に悪影響を及ぼすので食べないほうがいい

できるだけ野菜は日本産を選び、農薬が少ないものを選ぶ。

全員一致でファーストフードに対して反対意見を持っていました。

さて、今回は三人という少数でのTEDeeとなりましたが、その分多くのテーマでディスカッションすることが出来ました。この動画を見ているとなんだか野菜が食べたくなります。今晩はサラダを作ってみてはいかがですか?
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2013年3月27日水曜日

TEDee@アンテナカフェ丸太町

 今晩は、栗原です。今日行われましたTEDeeの報告をさせていただきます。

 今日は7名で1テーブルを囲んで行いました。日本人学生・留学生・社会人のカテゴリーを超えた、白熱したディスカッションが展開されました。


 

一つ目の動画はこちら。

 

”A country with no water”

 

動画の内容

 

石油やガスに恵まれる一方で、砂漠にあるという特性上、慢性的な水・食料不足という致命的な問題に悩まされてきたカタール。そんなカタールがどうして成長を続けられているのか。カタールのインフラ整備に関わる話者が、この問いに対して、淡水化の技術を紹介しながら、解説するものとなっています。

 

ディスカッション内容

それぞれが思ったことを好きに述べるという形でディスカッションしました。以下いくつかのテーマを紹介します。

・カタールが置かれた状況の困難さについて

共感する声が多かったです。具体的には、「淡水化するにもまたコストがかかって悪循環である」との声や「砂漠の上であるために維持費が半端ないので、ソーラー発電なども導入しにくい」との声がありました。

・各地の水事情について

国ごとに全く違うということを、皆さん痛感されていました。「港ごとに水の色が全く違ってびっくりした」との声や「飲める水でトイレを流す日本の現状に驚いた外国人を知っている」との声がありました。

 

宇宙進出の話がよく聞かれる今日、水の重要性を改めて考えさせられる動画となりました。



  二つ目の動画はこちら。こちらも水関係となっています。

 

“How we found the giant squid”

 

動画の内容

 古くから人類の憧れであった大王イカ。様々な技術を駆使し、その怪物を追い求めた研究者たちの軌跡を描いたものとなっています。

 

ディスカッション内容

 内容は大きく分けて2つ。「人類は宇宙、どちらにロマンを求めるか」と「革新に必要なもの」です。

・前者について

 意見が割れたのでそれぞれの言い分をいくつか紹介します。

・海にロマンを求める理由

 魚についての研究が進めば、食の充実を図れる

 有効な海藻を発見すれば、病気の治療の助けとなる

  ・宇宙にロマンを求める理由

    海は身近過ぎてロマンを感じない

    軍事的に有用

 ・後者について

 「アイデアのシェア」、「アイデアを生み出すためのエンジン(=生きがい)」の2つが挙がりました。それぞれの議論を紹介します。

アイデアのシェアについては、海の研究においてももっと導入されるべきだとの意見がありました。すなわち、世界中の研究チームがもっと連携できれば、より大きな成果が得られるだろう、という考え方でした。逆に、企業秘密が多い会社は、社内カップルを作らせることによって、リークを防いでいるのだという面白い話も出ました。

アイデアを生み出すエンジンについては、それぞれが自分のエンジンを皆に紹介する形で話し合いました。出た答えは、食事・料理・映画鑑賞・ガーデニングなどでした。「つけ麺はラーメンではない」、「香川に行って本場のうどんを体験すべきだ」など格言がたくさん飛び出し、マニアックなお店の名前まで飛び出す展開に、会場は大盛り上がりでした。


  類を見ないほど盛り上がりを見せた動画となりました笑。


  今回は以上です。読んでいただきありがとうございました。


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2013年3月21日木曜日

24th TEDee@Uji 異なる認識の仕方



みなさん、こんにちは!
そして、はじめまして^^
この春からTEDee@Uji担当として活動させてもらいます、下村眞子です。
よろしくお願いします!
今回、ブログ初投稿なのでお手柔らかにお願いします。(笑)

滋賀県民である私がこのTEDee@Ujiになぜ参加するようになったのか。
それは、英語でテーマについて考えや感じ方をシェアしたいのはもちろん、
何よりも、色んな人に出会いたい!!という気持ちが強かったからです。
去年の秋から参加させていただいていますが、TEDee@Ujiのアットホームな雰囲気が好きです(*´ω`*)

TEDee Kyotoに興味を持たれた方は、気軽にまずは参加してみて下さい!
詳しく知りたい方はこのTEDee Kyotoのブログを更新している方々に直接聞いてみて下さい!

それでは、今回のおさらいを!
参加者は6名でした。
テーマは、「異なる認識の仕方(Different ways of knowing)」です。
動画はこちら!↓

Daniel Tammet: Different ways of knowing

(ダニエル・タメット: 異なる認識の仕方)




おおまかな動画の内容

言語・数値・視覚的な共感覚能力を持つスピーカーが、自分のものの見方を興味深い3つの質問を挙げながら紹介してくれます。
彼は言葉や数字から色や形を感じ取ることができ、例えば、円周率を色と形で表現してみたり、小説の言葉をその単語の意味合いだけでなく、音節で楽しんでみたり、私たちではなかなか出来ないとらえ方が出来ます。このようなものの見方を私たちに伝えることで、特別な能力のない者にも数字や言葉の新たな視点を知ってほしい、という思いを最後に語っています。

作家である彼は自分の書いた本の中で、知覚の働きや異なる知覚の仕方がどのように異なる知識と理解を生むのかということについて検討されているとのこと。
実は、彼は暗算・暗記を得意としており、さらに!なんと母国語の英語のほかに、フランス語、フィンランド語、ドイツ語、スペイン語、リトアニア語、ルーマニア語、エストニア語、アイスランド語、ウェールズ語とエスペラント語を含む11ヶ国語を話すことができるそうです。
これが、ずばりマルチリンガル!!

私がこの動画を選んだ理由は、素直に、こういった認識の仕方をする人がいるんだぁと観ていて楽しめたからです。そして、このテーマで一体どういったディスカッションが出来るのかなと思い、今回選ばさせていただきました(*^_^*)







ディスカッション

まず、皆さんに動画を観た感想を聞いてみたところ、


・彼のような能力を実際に持っていないため想像できない。
・英語が母国語でない自分には、“hare”と“rabit”のニュアンスの違いが上手くつかめなかった。(共感しづらかった。)
・でも、1つめの質問の“64×75”には共感できた。
・こんな能力があったら、もっと簡単に計算できるだろうし、ものを視覚化できると思う。
・彼のような能力はなくても、こういった、1つの面からだけではなくて違った面からのものの見方が出来るように努力する必要がある。
・彼と同じ能力を持つ他の人(=言語・数値・視覚的な共感覚能力を持つ人)も、彼が紹介した同じ感じ方をするのか知りたい。もしそうなら、彼らだけにしか出来ない一種の言語的コミュニケーションになり得るものだと思う。


このような感想が出てきました。

では、100%彼の見方が理解できない、としても、どうしたら知覚の転換(shifting our perception)が出来るようになるのか次に考えてみました。


・全体から頭の中で部分ごとに分解(break down, separate)して組み立ててみるトレーニングをする。
例えば、ある製品をみて各パーツをどう組み合わせれば完成するかを頭でイメージしてみる。
・まず、意識的にものを見ることが大切。
・成長するほど知識を得て、自分の見方は偏る、狭まるため、もっと様々な見方があることに気づく
・成長する前の子供の頃に、色んなものに興味を示し、自分で何かを1から作ってみる経験をしておく。

子供の頃は無意識にできても、大人になるにつれ見方が完成されてきて、意識的にでないと別の視点からものを見ることができなくなる

といった意見がしっくりきました。



さらに、私たちの身近なところでも刷り込まれている(imprinted)色と形(柄)の関係があることに気づきました。
例えば、

トイレの標識と言われれば、日本人のあなたなら
男性(▼←こっちの方)が青で、女性(▲←こっちの方)が赤 というイメージがすぐわきませんか?
無意識にそう思っているけれど、もし色が逆なら...(笑)

黒白の模様を見れば、それは「黒と白が交互に組み合わさった柄」というよりも、「ゼブラ柄」だといったほうがしっくりきませんか?


こんなことをいちいち意識的に見ている人なんて、なかなかいないと思います。
そう思うと、見慣れたものに対してはどうしても1つの視点からしか見られなくなってしまいがちであるため、意識的に違う視点から見ることで、同じものでも違った世界を味わえるということがわかります。








今回は、1グループだったため、プレゼンテーションは割愛させていただきました。

各グループの意見をシェアする時間をとらなかった分、濃いディスカッションが出来たのではないかなと思います。

最後に、今回のスピーカーにつながるところがある、以前紹介させていただいたスピーカーさんの動画を載せておきたいと思います。
この動画も私はお気に入りです。
彼は、色盲でありながら「色を聴く」能力を持っています。
是非、ご覧になって下さい↓


Neil Harbisson: I listen to color

ニール・ハービソン: 僕は色を聴いている)





書き終わった感想として、まとめるのは難しいということ と 良い練習になりそう ということですね(笑)
これからも改良を重ねて、ブログ更新 頑張っていきたいです。


ではでは、今回はこの辺で失礼します。
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