2013年4月26日金曜日

28th TEDee@Uji 1日1秒日記のススメ

こんにちは。
TEDee@Uji担当の西村哲(あきら)です。

今日は雨ですね。気分もどんよりしますが、

明日からGWということで張り切っていきましょう!
さて、昨日行われた28thTEDee@Ujiの様子についてお伝えします。
参加者が3名だったので、のんびりと英語でディスカッションしました。

今回の動画はこちらです▼

Cesar Kuriyama: One second every day

日本語字幕はありませんが、シンプルでわかりやすい内容です:)ぜひご覧ください!

【大まかな内容】
一日に起こった出来事を記録する最もポピュラーな手段として「日記」があります。
広告編集者兼アニメーターとして働くこの動画のスピーカーは、ふとしたときに仕事を一年休み、旅に出ます。その中で編み出された人とは全く異なる方法を用いて、「日記」をつけていると説明します。
それが「一日一秒の動画をつなぎ合わせた日記」です。
嬉しいこと、悲しいこと、印象的だったことだけではなく、どうでもいいようなことなどもひっくるめて、一日の中でたった1秒間という時間を切り取り、それをつなぎ合わせていきます。
そうしてできた動画は1ヵ月間でも30秒。一年でも6分ほどという短い時間

しかし、そうした一瞬から色鮮やかに当時の記憶を呼び起こすことができるのです。
将来的にこの手法を広めて、それをみんなで集まって鑑賞し合ってみたいと話します。

【Discussion】
今回は3名だったので、一つのグループで英語ディスカッションをしました。

■動画を見て感じたことや考えたこと
・写真で日記もありかも。
ある人は動画の代わりに写真で日記を付けるのも代替手段として面白そうだと感じたそうです。動画との違いは音がないことですが、視覚に訴えかけるのは文字よりも記憶を呼び起こしやすそうで良いアイデアだと感じました。

・時間短縮の手法として良いかも。

ある人は日記をつけるのには時間がかかるから、すぐに記録できる点が良いと感じたそうです。またこの方法は単なる記録だけでなく、一日をより良いものにしようというモチベーションにもなる点で素晴らしいと感じられたようです。

■もしこの日記をつけるなら、どの瞬間を撮りたいと思うか?
・率直に感動した瞬間を撮りたい
それはとてもきれいな景色であったり、友達の笑顔であったり、訪れた場所であったり、悲しい出来事があったときなど色々あると思いますが、心が動いたと感じる瞬間を切り取ってつなげれば、非常に密度の濃い日記が作れそうですよね。10年後などに振り返って見るのはとても楽しそうです。

・どうでも良い瞬間も撮る。
ある人は継続して撮り続けることに意味があるのだから、無理にそうした印象的な場面ばかりを切り取らなくても良いのではないかと答えてくれました。また、そうした一見印象的ではなかった場面が動画になることで際立って感じられることがあるかもしれないですね。

■動画の中に出てきたスピーカーのセリフ
”This has really invigorated me day-to-day, when I wake up, to try and do something interesting with my day.
この日記は本当に日々を生き生きとさせてくれます。毎日朝起きるときに何か面白いことをしようという気になるのです。”

このセリフを受け、こうした日記以外にどうすれば日々の生活をより良くしていけるか?について考えました。

・増えていく知識に成長を感じる。
ある人は勉強を通じて一日一日知識が増えていくことにやりがいを感じることができていると話してくれました。

・MaximumとMinimumのゴールを決める。
ある人はこれだけはしようというゴールとここまでできたら上出来という二種類のゴールを朝起きて決め、それを達成できるかどうかで日々の生活をより良くしていると話してくれました。

・一日一人久しぶりのコンタクトを取る。
ある人は人と話すのが好きなため、普段は連絡を取りにくい人に定期的に連絡を取ることで、一日の中に彩りを加えるそうです。

三者三様でそれぞれのモチベーションを高める方法を持っているようでしたが、成長意欲の強い方が多かったせいか、一日に一度は何らかのタスクを終えた達成感を得たいと考えているように見受けれられました。

みなさんの日々のモチベーションアップの方法は何でしょうか?
一度考えてみるのも面白いかもしれませんね(*^^)v

今回のレポートはこの辺で!
次回もお楽しみに(^O^)/

---------------------------------------------------------------------------------
TEDee@Kyotoについてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください!

→ facebook group page | https://www.facebook.com/groups/224161817629970/
  facebook fun page | http://www.facebook.com/TEDeeKyoto

 TEDeeKyotoの説明がよりわかりやすくリニューアルされました(*^^)v
 ぜひ一度ご覧くださいね(^O^)/

→ Twitter | TEDeekyoto
TEDeeKyotoの情報更新だけでなく、TED関連の情報も流していきたいと思います。

---------------------------------------------------------------------------------
【運営の募集!!】
一緒に運営またはファシリテーションしてくれる方を募集しています!

TEDeeの活動に興味を持ってくれた方はぜひkyototedee@gmail.comまでご連絡ください:))
やりたい方は各会場の運営に申し出てくださいね:)




2013年4月25日木曜日

【脱北】【幸福とは】41st 京大TEDee 



こんにちは。下宿から比叡山のお坊さんの声が聞こえてきます。まっきーです。
昨日は京大吉田キャンパスでTEDeeがありました!
新歓イベントのSTARTなどを通して新しい方もたくさんいらっしゃり、計15人でわいわいディスカッションしました。

●My Escape from North Korea 




●動画内容

最初に扱ったのは最近facebookやらで話題になっている、脱北者の話です。
北朝鮮で比較的裕福だった彼女は、一人で中国へ逃げ、警察に尋問されるなどの苦難を乗り越え、また家族を呼び寄せるためにラオスなどを経由して逃げるなどの経験を経て、現在は活動家として北朝鮮人を助けたいと語ります。


●ディスカッション

グループによって内容はさまざまでしたが、私たちはまず北朝鮮に対して我々が持つイメージについて話しました。貧困飢餓労働者金正日の政策…とやはりネガティブなイメージが上がりました。

そして次に北朝鮮人に対する脱北の支援について話し合いました。
日本での事件として2002年の瀋陽総領事館北朝鮮人亡命者駆け込み事件という、北朝鮮人が中国の日本大使館に駆け込み、日本側が身柄を中国の武装警察に引き渡し、のちに中国側が脱北者らを韓国にひきわたしたことに触れました。
中国は基本的に北朝鮮人に対して容赦なく国へ送り返す政策を実行しているため、このケースは稀なのかもしれません。
「言語や文化などを考慮すると韓国、もしくは韓国人のコミュニティーが存在するアメリカカナダなどに逃げることが良策」という主張が出た一方、
「韓国への重荷は他国も共有すべき」、または「アメリカやカナダのように形式上は多文化主義を唱える国でも人種間に軋轢はある」という意見もありました。


●The Habits of Happiness 




●動画内容

続いてこちらの動画。
チベットの修行僧が、幸福について語ります。
What is happiness?”はTED上ではかなり頻繁にみられる議論ですが、この方は自身のユニークな経験の下、科学的に証明された、黙想の有効性について話を展開します。

あとから知ったのですが、この人、フランス人だそうです。
しかもフランスのパスツール研究所で生物や医学に関する研究をしたのちに、仏門に入り、ヒマラヤにお住まいという…。

幸せとは?」。
禅問答になるんじゃないかと心配だったのですが、意外と彼の答えは単純明快でした。

「幸せは、それを構成する外的要素が一つでも乱れると崩れてしまう。しかも外的要素は自分でコントロールできないため不安定である。
それに対して内的要素は自分で制御が可能であるため、mind training(meditation)をすることにより満足平穏といった幸せを手に入れることができる」

一連の説明ののち、実際ヒマラヤの黙想家たちに対して行われた、MRI等による脳内の実験を通して、黙想が脳内の活動を変えることを科学的に証明します。


●ディスカッション

まずは黙想に対するイメージについて話し合いました。
今回来てくださったフィンランド人は「日本人はみな座禅をするもんだと思ってたから、日本に来たときは驚いた」と話していました。京都ではたまにお寺の朝活で出勤前の社会人が座禅を組んでいたりしますが…。
私は黙想と聞いて、依然のTEDeeでとりあげた、"Eat, Pray, Love"の作者Elizabeth Gilbertさんを思い出しました。

次に、「なぜ黙想をするのか」について話し合いました。
疲れや失恋を癒すため、足のしびれを乗り越えて我慢強くなる、などヒマラヤ僧ががっくりしそうな答えばかりでてきました。

その後はやや(というかかなり)happinessから外れて、日本の刑務所での教誨師、死刑制度、写経についてなどを話しました。

黙想に限らず、心を鎮める・心を入れ替えることは大切だと思います。
武士も戦にいそしむ傍ら、茶道や俳句をたしなむ心の余裕はあったように、自ら趣味の時間や感性を豊かにする時間を設けていきたいと感じる動画でした。


次回のTEDee@吉田キャンパスのイベントはこちらです!
http://www.facebook.com/events/240266206112617/
お気軽にお越しください♪


―――――――

TEDee@Kyotoについてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください!


→ facebook group page | https://www.facebook.com/groups/224161817629970/
  facebook fun page | 
http://www.facebook.com/TEDeeKyoto


 TEDeeKyotoの説明がよりわかりやすくリニューアルされました(*^^)v


 ぜひ一度ご覧くださいね(^O^)/



→ Twitter | TEDeekyoto


TEDeeKyotoの情報更新だけでなく、TED関連の情報も流していきたいと思います。

2013年4月22日月曜日

1st 朝TEDee@京大

 こんにちは、栗原です。記念すべき第1回目となりました朝TEDee@京大の報告をさせていただきます。

 本日は、5名によるディスカッションとなりました。扱いました動画はこちら。

 "How to make work-life balance work"




動画の内容

 ワークライフバランスの啓蒙活動家であるスピーカーは、ワークライフバランスが崩れてしまっている現代人に、一つの重要な考えを投げかけています。より良いバランスを保つためには劇的な変化はいらない。日常におけるちょっとした変化で十分である、という考えです。

 ある日妻の代わりに子供の面倒をいつもより多めに見たところ、その日の終わりに子供から「パパ、今日は今までで一番楽しかった日だったよ」と言われた、というスピーカー自身の経験が、その考えの有用性を示しています。


ディスカッション内容

 まず、それぞれ動画を通して何を思ったか、ということについて共有しました。出てきた話をいくつか挙げてみます。
  ・私は平日は頑張り、週末は遊ぶ型の人間だが、そのサイクルを一日のうちにできるようになりたい!
  ・仕事と遊びの境界線をしっかり引くことが重要だと思う。
  ☞「放課後図書館でしっかり勉強して、帰宅したらゆっくり休む」というように場所の移動によって境界線を引く、という案も出ました。
  ・なぜ(特に日本において)バランスを保てない人が大勢いるのだろうか?

 そこで、3つ目の感想について掘り下げました。すなわち、日本でバランスを保てない人が数多くいる現状についてその原因と解決策を考えました。

 まず原因について。以下のような意見が出ました。
  ・他人の目を気にする日本の国民性のために、他の人が働いている中では家に帰るのが躊躇われてしまうということをはじめとした様々な縛りが生じ、気持ちの切り替えが難しいから。
  ・しかも、経営者は年を取った人が多く、この国民性の考え方に固執しているから。
  ・資本主義下においては、ワークライフバランスを考えていると他社に負けてしまう、という空気が流れているから。

 上記のような原因分析をもとに最後に解決策を考えました。出た提案は主に次の2つです。
  ・他人のことを気にしすぎないようにして、自分の信念に従って動くべきである。
  ・ワークライフバランスのとり方はひとによって違うのだということを理解し、他人の行動に対して寛容になる

 表裏一体ともいえるこの2つのことがバランスを保つためのキーになるという結論に至ったところでディスカッションは終了しました。

 相手を認める代わりに、自分も認めてもらう。こうした関係が広がっていって、ワークライフバランスをとれる人が増えていく。そんな社会が実現するといいですね。


 今回は以上です。読んでいただきありがとうございました。


 尚、これから毎週月曜日は京大吉田キャンパスで朝TEDeeが行われます。1週間のスタートを気持ちよく切りたい、という方の参加をお待ちしております!




---------------------------------------------------------------------------------
TEDee@Kyotoについてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください!


→ facebook group page | https://www.facebook.com/groups/224161817629970/
  facebook fun page |
http://www.facebook.com/TEDeeKyoto


 TEDeeKyotoの説明がよりわかりやすくリニューアルされました(*^^)v


 ぜひ一度ご覧くださいね(^O^)/



→ Twitter | TEDeekyoto


TEDeeKyotoの情報更新だけでなく、TED関連の情報も流していきたいと思います。


---------------------------------------------------------------------------------
【運営の募集!!】

一緒に運営またはファシリテーションしてくれる方を募集しています!


TEDeeの活動に興味を持ってくれた方はぜひkyototedee@gmail.comまでご連絡ください:))


やりたい方は各会場の運営に申し出てくださいね:)

2013年4月19日金曜日

27th TEDee@Uji 市民の声を生かしたGovernment

お久しぶりです!
TEDee@Uji担当の西村哲(あきら)です。

春本番(^O^)/暖かくなってきて本格的にコートがいらない季節になってきましたね!!

今回の参加者も8人。2つのグループに分かれてディスカッションをしました。
さて、今回のテーマは「市民のための良い政府」
実は過去に一度TEDeeで取り上げたことのある動画を用いて行いました。
(そのときのブログが見つかりませんでした…)
それでは動画です。ちょっと早口ですが、ぜひご覧になってください!

Jennifer Pahlka: Coding a better government



【Contents
情報社会の発展は、それに参加する人々の交流の在り方をも変えました。
それは従来の常識では考えられないほどの即時的なコミュニケーションを可能にしました。
Code for Americaの創設者である今回スピーカーは、そうしたデジタル技術を駆使した即時的なコミュニケーションに目を付け、市民による、市民のための政治 (リンカーンみたいですけど笑) を活発化させることが重要であると説きます。
彼女がCode for Americaでは、地域活性化を図ることを目的に、ゲームなどを作る優秀なプログラマーやアプリ開発者などを”Government”に派遣し、仕事をさせることを趣旨としています。
この動画の中では、消火栓発見用ウェブサイトの開発により、豪雪地域の住民同士が雪に隠れた消火栓を発見し、その情報をシェアすることで、火事の発生を見越した行動が取れるようになった例や、市民が投稿した悩みを別の市民が解決するサイトを開設した例などを挙げて、デジタル技術×地域住民の声で地域の行政が果たすべき役割のいくらかを負担できることを説明しています。
最後に印象に残ったフレーズを。
 "Government is what we do together that we can't do alone."
”政府の本質は一人ではできないことを一緒になってすることだ”

【Discussion】
今回も2つのグループに分かれてディスカッションを行いました。
私たちのグループではいくつかのポイントに分けて話を進めました。

■Politics is not changing, Government is changingという発言を受けて
動画の中で、政治は変わらないが政府は変わるという話が出てきました。
私たちのグループはその真意として、政府とは「市民の集合体」であるので、市民が積極的に関わることで変化することができるという意味だと捉えました。今回の動画で紹介されたようなアプリケーションを活用することにより、プラットフォームとして市民に向けて開かれた政府が実現することが可能であると考えました。

またその具体例として、日本でも佐賀県武雄市がFacebookページに市役所機能を移行し、市民の声を拾いあげる試みがなされているという紹介がありました。
武雄市Facebookページ:http://www.facebook.com/takeocity

■このシステムを日本でどのように採用すべきか
いくらSNSツールが発展しているとはいえ、それを使用する層が住民全体を反映しているわけではありません。海外では老若男女問わずFacebookアカウントを持っていることがよくありますが、日本国内での使用者は全年齢層をカバーしておらず、その点はどう対処すべきかという話になりました。
案として、
・テレビの視聴者参加機能を活用し、地域ごとのお悩み相談板を作る。
・SNSツールを使用している層が、高齢者や使用していない層の悩みを代わりに共有するし、その解決策を伝える。
などがあがりましたが、いずれにせよ市民が積極的に参加しようとする意志をもつことが大切だという結論になりました。

■情報を提供してくれる市民が全て善良だと信じていいものか
全ての回答が正しいとは限らないのではといった疑問に対しては、
・それを管理統括する役割を市職員が担えば良い。

・良い悪いにせよ、地域社会の情報が発信・共有されることが大事である。
という意見が出ました。

【Presentation】
もう一つのグループでも同様に政府の役割について議論していました。
・企業活動が消費者の声に耳を傾けるのと同じように、政治活動をする上でも市民の声をもっと反映させる仕組み作りが必要だ
・そのために今回のようなツールをうまく活用するのは大事であるといった内容だったようです。

***
最後に今回の動画の核心をつく考えとして出た意見が、
これまでの社会は政府によって管理できなかったが、これからの社会はそこに住む市民によっても管理することができるようになる。そのときに「私たち市民が社会のために何かできることがあるんだ」という一人一人の参加意識と互いに助け合う精神を持ってほしい、ということを最も伝えたかったんではないか。
というものでした。これには大変納得させられました。

地域を管理する役所には小さな悩みから大きな悩みまで、全ての悩みが集約されます。
その中には、市民同士が協力することで解決できるような小さな悩みも多く含まれます。
互いを助け合う心と住みやすい社会を実現しようとする心がけを一人一人の市民が持ち、そこにSNSなど人の交流を促す新たな技術が組み合わさることで、小さな悩みを市民の手で解決していく仕組み作りも可能になっていくことと思います。

この動画を通じて、情報社会の発展により、今後一層デジタル技術×○○”というアイデアが多様さを増していくだろうと感じました(*^^)v

この辺りで今回のレポートを終わります。
次回の更新もお楽しみに!

---------------------------------------------------------------------------------

TEDee@Kyotoについてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください!


→ facebook group page | https://www.facebook.com/groups/224161817629970/
  facebook fun page | http://www.facebook.com/TEDeeKyoto


 TEDeeKyotoの説明がよりわかりやすくリニューアルされました(*^^)v


 ぜひ一度ご覧くださいね(^O^)/



→ Twitter | TEDeekyoto


TEDeeKyotoの情報更新だけでなく、TED関連の情報も流していきたいと思います。


---------------------------------------------------------------------------------
【運営の募集!!】
一緒に運営またはファシリテーションしてくれる方を募集しています!


TEDeeの活動に興味を持ってくれた方はぜひkyototedee@gmail.comまでご連絡ください:))


やりたい方は各会場の運営に申し出てくださいね:)




2013年4月12日金曜日

26th TEDee@Uji 理科の面白さを知るために



みなさん、こんにちは!
先日誕生日を迎え、心機一転頑張ろうと意気込んでいる
下村眞子 が昨日行われたTEDee@Ujiの様子をお送りします(*^_^*)
今回の参加者は8名でした。
なので、4人ずつの2グループでディスカッションを行いました。
テーマは、「理科の面白さを知るために」です。
動画はこちら!↓

Tyler DeWitt: Hey science teachers -- make it fun






おおまかな動画の内容


高校の理科の教師をしているスピーカーが、このプレゼンの中で 自分が大好きな バクテリア という一見、難しく思えるテーマで いかに理科が面白いものか、ということをわかりやすく、面白く教えてくれます。
彼は、教師をする中であることに気がつきました。
それは、

教科書で勉強するというものは、生徒が興味を持つのに良くない方法である

ということ。
まだ専門的な知識がない生徒がストーリー性のない教科書で専門用語(jargon)の定義をひたすら覚えたり、 細かな構造をひとつずつ理解していくのは難しいし、 最初にこの学び方から入ると、きっと生徒は興味を持たなくなるだろう。
そして何よりも、学んだはずの生徒の頭に何も印象が残らないだろう。
そう感じた彼は、バクテリアというものがどういうものなのか、どんな働きをするのか を イラスト や アニメーション を使いながら、ストーリー仕立て で教えようとします。


ディスカッション

まず、私のグループでは、皆さんに動画を観た感想を聞いてみました。


・低学年の学生には、簡単な言葉を使って教える必要があると、自分も感じた。
・教科書は確かにややこしい言葉使いや専門用語が多くて、やる気が起こらない。
・教師は彼のように、物語を話す(storyteller)ように教えなければならないといけないと思う。
・スピーカーの言っていることは分かるが、全部の内容をシンプルに説明することは可能なのか?
・教師(特に、大学教授)は、こういった、生徒を惹きつける方法が好きではないと思う。
(=自分の言いたいことをただ、言っているだけで生徒の気持ちなど考えていない)
・理科といった教育において だけでなく、自分のプレゼンテーションを聴いてもらう時にも当てはまるのではないか。
・一般的に、日本人教師より外国人教師の方がこういった教え方は上手い。



このような感想が出てきました。

では、生徒、特に小中高といった、まだ専門的なものを学んでいない若い世代を惹きつける方法とは一体どのようなものがあるか? ということを次に考えました。



・タブレット端末やビデオ、動画といった最新のデバイスを利用する。
・簡単な言葉で、言い換えて説明する。
・生徒の名前を一人一人覚えておく。
・生徒に、「なぜ」や「どうやって」といった疑問を持たせ、もっと自分から勉強したいと思うようにさせる。
・受け身な講義スタイルをやめて、生徒が積極的に参加できるスタイルに変える。
・(理科の場合特に)実験を多く取り入れて、生徒が自分の手で目で確認できるようにする。

といった意見が出てきました。

しかし、実際には日本の教育では受験を目標にしている傾向が強いため、 なかなか欧米のように幅を持たせた教育方針で進めていくのは難しいという結論に至りました。

実際にある人は、先生の代わりに自分の友達と組んでクラスの授業スタイルを変えたという話をしてくれました。
クラスの雰囲気というのは少人数になればなるほど、やる気や学習成果に大きく影響してくると私も思います。


プレゼンテーション


もう一つのグループでは、
①生徒への教え方
②どのように細かい部分を省くか

ということに絞ってディスカッションしていたようです。
全体的には私たちのグループと意見が似ていたのですが、
②の部分で、

とっかかりやすさを重視しすぎて生徒が正確に理解できない恐れがある

という意見がありました。

さらに、日本では高校生の段階で文理選択をする必要があり、それによって欧米に比べて、知識や関心に偏りが見られるという問題点も挙がってきました。


近い将来、自分の行きたい大学を受験する際にTOEFLで高得点を取る必要を迫られるかもしれない日本の学生にとって、 どこまで試験のための勉強を、自分の興味や関心につながる勉強に変えられるのかが難しいと思われます。
これが正解!といった教育方針はないですが、将来の為にも生徒のための教育が見直され改善されていってほしいですね。


ではでは、今回はこの辺で失礼します。
次回のTEDee@Ujiの開催日については、決まり次第facebookに掲載します!




---------------------------------------------------------------------------------
TEDee@Kyotoについてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください!

→ facebook group page | https://www.facebook.com/groups/224161817629970/
  facebook fun page |
http://www.facebook.com/TEDeeKyoto

 TEDeeKyotoの説明がよりわかりやすくリニューアルされました(*^^)v

 ぜひ一度ご覧くださいね(^O^)/


→ Twitter | TEDeekyoto

TEDeeKyotoの情報更新だけでなく、TED関連の情報も流していきたいと思います。

---------------------------------------------------------------------------------
【運営の募集!!】

一緒に運営またはファシリテーションしてくれる方を募集しています!

TEDeeの活動に興味を持ってくれた方はぜひkyototedee@gmail.comまでご連絡ください:))

やりたい方は各会場の運営に申し出てくださいね:)


2013年4月11日木曜日

生き返す動物たち / ライオン対策 : 40th 京大吉田TEDee

こんにちは。
今日朝から健康診断だというのに昨晩遅くにビビンバ丼を食べてしまった、まっきーです。



昨日は40回目の京大吉田TEDeeでした。
初めての方もたくさん来ていただき、13人のメンバーで大いに(!)盛り上がりました。
来てくださった皆様、本当に楽しかったです。ありがとうございました!

さて、今回の動画のテーマは・・・
(今回から、前半と後半にわけて動画を計2本観るという、従来のシステムに戻しました)


生き返す動物たち



“National Geographic has the theory that [in] the last century, discovery was basically finding things, and in this century, discovery is basically making things. De-extinction falls in that category.”

●動画の内容

スピーカーはてっきり科学者だと思っていたのですが、実は作家・編集者だそうです。
彼がDe-extinctionの可能性について語ります。

De-extinctionとは、絶滅した動物の対立遺伝子を、それに似た種の動物へ組み込むことで、実質的に絶滅した動物を復活させるという技術です。

これは上記の引用文の通り、21世紀に生きる私たちには可能なことで、実際に成功例もあります。
ただ、呼吸器官等に問題があり生後すぐに死んでしまうなど、初めは苦闘したようです。
因みに彼の奥さんも科学者としてこの研究に携わっているとのこと。


●ディスカッションの内容

私たちのグループでは「de-extinctionをしてしまってよいのか?」と批判的に問題をとらえ、道徳的な問題を中心に考えました。

まず道徳的な問題から。
スピーカーは「人間は自分の腹を満たすために大量に殺し絶滅させてしまった責任をつぐわなければならない。我々にはde-extinctionをするmoral obligationがある」と言っていたのですが、ディスカッションでは

「生態系の秩序維持を除けば、動物の絶滅問題は我々の生活に関係なく、義務はない」

「de-extinctionの技術が普及すれば、動物の命ひいては人間の命さえも軽んじてしまう可能性があり、本末転倒」

「結局生き返らせる動物や、その動物の出現により悪影響が及ぶ動物や環境については、科学者の独断と偏見で決まってしまう」

というような意見がでました。

特に最後の意見について、そもそも科学者は「理論的関心派」という知的好奇心を見たすことで学問的な貢献をすることを主に職としており、
所謂「実践的関心派」と言われる社会が直面する問題の改善や解決を行う実務家とは異なるスタンスでこの問題に取り組むことになります。

この場合、de-extinctionにより引き起こされる新たな問題について、科学者を責任追及することは難しく、また科学者もそのような重荷を背負わずに研究に勤しむことも考えられます。


以上のような問題を踏まえ、以下のような解決策を考えました。

「将来世代のために絶滅動物の博物館をつくる」
「様々なフィールドの生物学者を集め、議論させる」


ライオン対策


動画の内容

スピーカーはマサイ族の13歳のケニア人少年です。若い・・・
マサイは6~9歳の子供が、家畜をライオンから守るという仕事を任されるそうで、彼はライオンを追い払う画期的な方法を編み出します。それは動く光です。

日本の空き巣対策の点滅ライトのようなものを配置することで、ライオンを追っ払うことに成功します。これによりライオン狩りもなくなるという平和的解決が評価され、少年は奨学金を得てケニアでも有名な中学校への入学を果たします。
将来はパイロットになりたいそうで、夢がある内容でした^^


●ディスカッション内容

私のグループではアイディアと金について考えました。

まずアイディアのinventionについて。
某参加者のお方は、ある商品を作る素晴らしい職人さんなのですが、
「アイディアはネットの様々な商品を見ることによって得る」とおっしゃっていました。

また私たち学生は、日頃書いているレポートも、結局は先行文献のモザイクによる新たなinventionとしてとらえることも可能でしょう。
inventionなのか、creationなのか、定義はちょっと曖昧ですが。笑

そしてやや現実的な問題であるお金についても考えました。
大学の研究室では、予算が下りるか否かが問われるため、ある程度お金のことも考えた研究をするとのことです。お金は研究をするために不可欠なもの。
Jessie J とは逆に "It's about the money, money, money♪"というわけです。

勿論研究室がお金ばかり追求しているわけでもないでしょう。
MITメディアラボでは、人と人をつなぐコネクターの存在が重視されており、それは所長・伊藤穰一さんの存在からも明らかかと思います。


以上が今回の京大TEDeeの内容でした。
来週も開催しますので、ご参加心からお待ちしております!

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
次回の開催日については、決まり次第facebookに掲載します!

TEDee@Kyotoについてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください!

→ facebook group page | https://www.facebook.com/groups/224161817629970/
  facebook fun page | 
http://www.facebook.com/TEDeeKyoto
 TEDeeKyotoの説明がよりわかりやすくリニューアルされました(*^^)v

 ぜひ一度ご覧くださいね(^O^)/

→ Twitter | TEDeekyoto
TEDeeKyotoの情報更新だけでなく、TED関連の情報も流していきたいと思います。