2013年4月19日金曜日

27th TEDee@Uji 市民の声を生かしたGovernment

お久しぶりです!
TEDee@Uji担当の西村哲(あきら)です。

春本番(^O^)/暖かくなってきて本格的にコートがいらない季節になってきましたね!!

今回の参加者も8人。2つのグループに分かれてディスカッションをしました。
さて、今回のテーマは「市民のための良い政府」
実は過去に一度TEDeeで取り上げたことのある動画を用いて行いました。
(そのときのブログが見つかりませんでした…)
それでは動画です。ちょっと早口ですが、ぜひご覧になってください!

Jennifer Pahlka: Coding a better government



【Contents
情報社会の発展は、それに参加する人々の交流の在り方をも変えました。
それは従来の常識では考えられないほどの即時的なコミュニケーションを可能にしました。
Code for Americaの創設者である今回スピーカーは、そうしたデジタル技術を駆使した即時的なコミュニケーションに目を付け、市民による、市民のための政治 (リンカーンみたいですけど笑) を活発化させることが重要であると説きます。
彼女がCode for Americaでは、地域活性化を図ることを目的に、ゲームなどを作る優秀なプログラマーやアプリ開発者などを”Government”に派遣し、仕事をさせることを趣旨としています。
この動画の中では、消火栓発見用ウェブサイトの開発により、豪雪地域の住民同士が雪に隠れた消火栓を発見し、その情報をシェアすることで、火事の発生を見越した行動が取れるようになった例や、市民が投稿した悩みを別の市民が解決するサイトを開設した例などを挙げて、デジタル技術×地域住民の声で地域の行政が果たすべき役割のいくらかを負担できることを説明しています。
最後に印象に残ったフレーズを。
 "Government is what we do together that we can't do alone."
”政府の本質は一人ではできないことを一緒になってすることだ”

【Discussion】
今回も2つのグループに分かれてディスカッションを行いました。
私たちのグループではいくつかのポイントに分けて話を進めました。

■Politics is not changing, Government is changingという発言を受けて
動画の中で、政治は変わらないが政府は変わるという話が出てきました。
私たちのグループはその真意として、政府とは「市民の集合体」であるので、市民が積極的に関わることで変化することができるという意味だと捉えました。今回の動画で紹介されたようなアプリケーションを活用することにより、プラットフォームとして市民に向けて開かれた政府が実現することが可能であると考えました。

またその具体例として、日本でも佐賀県武雄市がFacebookページに市役所機能を移行し、市民の声を拾いあげる試みがなされているという紹介がありました。
武雄市Facebookページ:http://www.facebook.com/takeocity

■このシステムを日本でどのように採用すべきか
いくらSNSツールが発展しているとはいえ、それを使用する層が住民全体を反映しているわけではありません。海外では老若男女問わずFacebookアカウントを持っていることがよくありますが、日本国内での使用者は全年齢層をカバーしておらず、その点はどう対処すべきかという話になりました。
案として、
・テレビの視聴者参加機能を活用し、地域ごとのお悩み相談板を作る。
・SNSツールを使用している層が、高齢者や使用していない層の悩みを代わりに共有するし、その解決策を伝える。
などがあがりましたが、いずれにせよ市民が積極的に参加しようとする意志をもつことが大切だという結論になりました。

■情報を提供してくれる市民が全て善良だと信じていいものか
全ての回答が正しいとは限らないのではといった疑問に対しては、
・それを管理統括する役割を市職員が担えば良い。

・良い悪いにせよ、地域社会の情報が発信・共有されることが大事である。
という意見が出ました。

【Presentation】
もう一つのグループでも同様に政府の役割について議論していました。
・企業活動が消費者の声に耳を傾けるのと同じように、政治活動をする上でも市民の声をもっと反映させる仕組み作りが必要だ
・そのために今回のようなツールをうまく活用するのは大事であるといった内容だったようです。

***
最後に今回の動画の核心をつく考えとして出た意見が、
これまでの社会は政府によって管理できなかったが、これからの社会はそこに住む市民によっても管理することができるようになる。そのときに「私たち市民が社会のために何かできることがあるんだ」という一人一人の参加意識と互いに助け合う精神を持ってほしい、ということを最も伝えたかったんではないか。
というものでした。これには大変納得させられました。

地域を管理する役所には小さな悩みから大きな悩みまで、全ての悩みが集約されます。
その中には、市民同士が協力することで解決できるような小さな悩みも多く含まれます。
互いを助け合う心と住みやすい社会を実現しようとする心がけを一人一人の市民が持ち、そこにSNSなど人の交流を促す新たな技術が組み合わさることで、小さな悩みを市民の手で解決していく仕組み作りも可能になっていくことと思います。

この動画を通じて、情報社会の発展により、今後一層デジタル技術×○○”というアイデアが多様さを増していくだろうと感じました(*^^)v

この辺りで今回のレポートを終わります。
次回の更新もお楽しみに!

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