2013年11月29日金曜日

59th TEDee@Kyoto University "Traffic jams and Disaster relief"

こんにちは、最近帰りのバス停で震えながらバスを待つのが嫌いな谷です。

今回は比較的少人数で、8人の参加者がいました。

さて、今回の動画と内容です。


「 交通渋滞の解消方法」


動画内容: スウェーデンのストックホルム出身の講演者は交通の研究者で、都市での交通渋滞がどうして起きるのか、そしてどういう解決法があるのかを調べています。そしてストックホルムで2006年に、ラッシュ時に都心に入るときに1~2ユーロの徴収を行う制度が発足するとラッシュ時の交通量が8割に低下し瞬く間に渋滞が無くなったのでした。
そして探っていくと、徐々に日常的に変革が行われていれば当人たちが気づきすらしないうちに行動パターンが変えられることもあるということが分かりました。

ディスカッション内容: そもそもそんなに渋滞するのは車が多すぎるということで、なぜ車に乗るのかという疑問から始めました。これは免許を持つこととは違い、日本では免許を取る人の中でも実際には乗らずに身分証として取る人が多くいます。
 自動車に乗る利点は、便利、物を大量に運べる、行動範囲が広い、自分のパーソナルスペースとしてもてる、雨に濡れないなどがありました。
 不利点としては、コストが高い、エコではない、停める場所に困る、渋滞する、事故が多いなどがありました。
そして興味深かったのが、発展途上国では公共交通機関などのインフラ整備が進んでいないため車の使用量が都心でも多いのに対し、先進国の都心ではむしろコストがかかりすぎるため自動車の量は少なくなるという点でした。



 「被災地救助という退役軍人の為の新たなミッション」


動画内容: 講演者はイラクやアフガニスタンに行って帰ってきて除隊した兵士たちのコミュニティー復帰のために災害救助に派遣する団体の共同創立者です。戦場から戻り、自己の存在意義や使命を失った元兵士の通常生活へ復帰してもらうことと、災害時の対応の遅さや不足に目を付けたビジネスです。しかし先年彼自身の海兵隊時代の同僚の自殺により、「災害救助に退役軍人を活用する」から「退役軍人支援に災害救助を活用する」というシフトをしました。

ディスカッション内容: まず日本でそのようなことは可能かという話から入りました。日本は戦争をしていないため戦場から帰ってくる軍人はいないが、予備自衛官制度による救助活動が東日本大震災で活用されたことはあります。
そこから、災害救助は本当に自衛隊以外の組織にはできないのかという質問になり、候補として警察や消防が挙がりました。特に警察は自衛隊より身近かつ即応性が高く、組織的訓練も十分に行われています。ただ、重機や飛行機などの設備は持っておらず、災害救助に特化した訓練を全員が受けているわけではない。そのため結局現在は自衛隊が一番効果的な災害救助ができるということが結論でした。
 しかし遺体の捜索などは訓練された自衛官であってもトラウマになることも少なくなく、訓練が必ずしも完全な答えであるわけではないという意見も出ました。


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2013年11月17日日曜日

19th TEDee Kyoto@脳ジム

みなさん、こんにちは。
台湾に留学中ですが、ブログを作成させていただいています(笑

今回の動画はこちら。


今回は社会人を含めた3人の方が参加しました。

(概要)
私たちの生活には政治、選挙、教育、原発、環境問題など様々な問題を孕んでいます。これらの社会問題は多かれ少なかれ、人々の生活に影響しています。しかし、多くの人々がこれらの社会問題に無関心であり、行動を起こす人は多くはありません。なぜ私たちは社会問題に対して積極的に取り組まないのでしょうか?イブ・メスリンは人々によると、これらの問題に人々が無関心である原因は、人々自身の問題ではないと主張しています。根本的な原因は、情報の発信者側であるメディアや政府、公衆による「意図的な排斥」であると主張しています。

(ディスカッション)
 そもそも「無関心であること」について話しました。どの程度、社会問題について関心を持ち、行動するべきかバランスをとることが難しいというのが議論の要点でした。政治や原発といった問題は高度かつ専門知識を要する分野であり、素人には原発の是非を決定することは困難である。だからこそ、専門分野の人々(研究者)に一任することが望ましい。皆、仕事や家庭、学校など様々な問題を抱えている。その忙しい生活の中で、自分とは間接的に関係している社会問題に対して、積極的に関心を持ち行動していくことは困難である。しかし一方で、自分の国の抱えている問題に関心を持たないまま、日々を過ごしていくことは、身の回りの危険を見過ごすことにつながります。
最近だと「大手有名レストランの食品偽装」の事件が一例ですね。普段、自分たちが体に入れている食べ物が本当に問題ないのか、内部告発か食あたり、優れた味覚を持ってない限り気づくことは難しいですよね。

 社会人の方が面白い意見を発言してくれました。「日本人はサッカーや野球などのスポーツには大いに関心を持つが、政治にはそれほど興味を持っていない」ということです。世間では多くの人がサッカーや野球に関する戦術や人的管理などの自論を持ち、積極的に議論しています(たとえ、それらの意見が現場の人間に直接伝達しなくても)。最近、サッカーの日本代表がオランダ代表との国際強化試合を行い、結果は2-2で引き分けでした。メディアでは日本がWC準優勝のオランダに対して、大きな健闘を果たしたと発表しています(自分はそこまでサッカーに詳しくないので、この説明が的確がどうかはわかりません) 。つまり、日本人の多くの人が「どうしたらサッカー日本代表は世界的に強くなるのか」という「問題」に興味を持っています。このように日本人の多くの人がサッカーに興味を持つ要因は「サッカーが身近な存在であるから」だと考えています。

自分の生活になじみがあるテーマや問題だからこそ、興味を持ち情報を集め自分の意見を考えていくのだと思います。例えば、子供を持つたくさんの親は自分の子供たちをどうのように育ていくか、真剣に考えています。その結果、教育、ひいては子供に関わる医療や環境問題などに派生して、人々の関心が増えていくと考えています。結論として、社会問題に興味を持つことは自分の身の回りに活動に積極的に取り組むことで、それに関係する問題にもおのずと関心を持ち、行動していくのではないかと考えている。途方もない大きな問題に無理やり関心を持つのではなく、自分の身の回りで何が起きているのか考えていくことが大事ではないでしょうか?


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2013年11月16日土曜日

【30歳は昔の20歳ではありません】【有望な膵臓がん検査 ― なんとティーンエージャーが開発】 58th TEDee@Kyoto University 

こんばんわ、今回初めて自分だけで京大支部を回していた庄野です。
初めてすることはなんでも大変ですが、改めて先輩たちのすごさを感じていました。
京大吉田支部恒例行事のカンフォーラ会も行いましたよ!

第一部(6:30スタート)からでも、第二部(7:35ぐらいスタート)からでも、カンフォーラ会(8:30からスタート)からでも、ご参加お待ちしております!!

今回は8人の方に来ていただきました。ありがとうございます!

一つ目の動画はこちら!

【動画の概要】

アメリカにおいて30代は昔の20代と同じだと考えられていて、20代の人々が若さに身を任せ、無意味にすごしている現状を嘆いていますが、それと同時に20代で起きたちょっとしたことは人生を変える威力がある、そしてそれを探し続ける必要があるという内容です。

そのためにやるべきことは、
Identity Capital (自己を形成してくれる経験および資本)を蓄えること。自分の価値を高めるように動こうということ。

weak ties(緩い人間関係)からこそいろんなきっかけをつかむことができるということ。

のふたつでした。

【ディスカッション】

ディスカッションでは、人生の一大イベント結婚についてまず話しました。

 まず男女間で違いがあることに気が付きました。女性はやはり産休や子育ての時間も必要ですし、周りが結婚すると焦ることも確かなようです。また子供が大きくなったときに一緒にいろいろなことができるようにある程度若い時に子供がほしいという意見もでました。また中国では、若くに結婚し、子供を出産することで、子供と兄弟のような関係を作ろうとしたり、兄弟と見間違われたいと思う人もいるようです。

次にIdentity Capital を得るためにはどうすればいいのかということについて議論しました。
まずどうして自分の今の専攻に至っているかを話し合いましたが、明確な答えは出ず、はっきりした目的をもった人もいましたが、説明できない人もいました。でも自分で考えて、自分の道を自分の足で歩くことでしかIdentity Capitalは得ることはできないのではないかという意見も出ました。自分の興味に従って動いて、そこでしか見られない景色を見るというのは言葉にたとえできなくても人生を豊かにしてくれるのかもしれません。

とある大学教授のtwitterのつぶやきで、

大学時代に多く努力していた方が、人生トータルでは自由度が増す。男女平等なのはこれが最後である。その他様々な機会平等も同様である。

というのがあり、ディスカッション中にふと思っていました。これから20代を迎える者としては身が引き締まりました。

二つ目の動画はこちら!



【動画の概要】

これまですい臓がんを早期に発見することは難しく、 検査薬はとても高いものでした。自分に近い大切な人を失ったプレゼンターは私たちでもできるところから、熱意と努力で研究所を使わせてもらい、安価正確な検査薬を開発することに成功しました。
どのように研究を彼は進めたのかというと、まずgoogleとwikipediaという誰にでも開かれているソースからすい臓がんのメカニズムを学び、すい臓がんがあるとき、特定のたんぱく質が血中に多く含まれることに気づき、4000種類ものたんぱく質を検証してどのたんぱく質がすい臓がんになったときに増えるかを特定しました。

【ディスカッション】
ディスカッションではなぜプレゼンター(Jack Andraka)が成功できたのかとこれからのプレゼンターの未来について話しました。

成功の原因:
>自分の経験に基づくモチベーションがあった。
>彼は賢かった
>学生だったので時間があった。
環境が幸い手に入った。
>自分自身に自信を持っていた。

といろいろでましたが、モチベーションと時間が大きかったのだろうと意見がある程度一致しました。モチベーションが高いことによって自分で道を切り開き、研究所で実験する許可までもらったのですから、運を自分のモチベーションが引き寄せたといっても過言ではないでしょう。
また時間がなければ、実験や研究について考える時間、調べる時間はなかったので、彼の成功はなかったでしょう。

あとこれからのプレゼンターの未来にもちろん期待しているが、あまりにも若くして成功してしまったために今後挫折に直面したときに心配だという意見も出ました。時間をかけただけ、成果が出るとは限らないのが、研究ですから挫折を乗り越え、研究の一線で頑張ってほしいものです。



(Weak ties)緩い人間関係を築ける、新しい人と出会えるTEDeeにぜひお越しくださいと宣伝して(笑)今回の報告を終えたいと思います。ありがとうございました。

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2013年11月9日土曜日

42nd TEDee@Uji 教育の場をどう変えていくか



みなさん、こんにちは!
木曜日に行われたTEDee@Ujiの様子を 下村 がお送りします!
テーマは、「教育の場をどう変えていくか」。

今回は、合計6名でしたが最初集まったのが4名だったため、
1グループでディスカッションを行いました。


Kelly McGonigal: How to escape education's death valley





≪おおまかな動画の内容≫


アメリカにおける教育風土がどんどん画一化され、生徒たちの能力やモチベーションを上げる場とは決して言えない現状に対して、人生を豊かにする3つの条件を挙げながら、そもそも教育とはどうあるべきなのか、「教師」はどうすれば生徒たちの可能性を教育を通して広げることができるのか、ということをスピーカーは語ります。その3つの条件とは、

Diversity(多種多様性)、Curiosity(好奇心)、Creativity(創造性)


この条件が今の教育において否定されつつあることをコミカルさを混ぜた例をいくつも挙げながら紹介しています。



≪ディスカッション≫


まず、動画を観た感想、受けた印象 を共有しました。


◇彼のアイディアに共感し日本の教育に携わる人たちにも是非観てほしいと思った。
という意見とは裏腹に、
◆共感はするが実行するのは非常に難しいと思う。
との感想も。というのも、上の3つの条件というのはなかなか数値化できないから。また、
◇「教授」≠「教師」ではないか。
具体例として、予備校講師は「教師」で、その力量に応じて報酬も異なってくる。この制度を実際に教育の場に適応すれば、教師のモチベーションも上がるのではないか。


ここで、スピーカーは

「教師」
 
を単なる情報の受け渡し役ではなく、
 
生徒のモチベーションを導き刺激するサポーター役
 
であるべきだと言っています。



さらに、教師が学校教育において重要な立場であることに関連させて、親も子供に長期的な影響を与えると考えて、自分たちの親はどう影響を与えているか について議論しました。

大多数の参加者の親が、子供に自由を与え、深く干渉せずにやりたいことを出来る環境を与えていたのは驚きました。また、中には「お金」という、目に見える形で テストに対する子どものモチベーションを上げる家庭もありました。しかし、そういった親の希望、期待に応えなければいけないと感じる人もいました。



最後に、自分の勉強に対するモチベーションは何か、を共有しました。

スピーカーが考える理想の教師のような、パッションのある素晴らしい教師のもと勉強できた、という人もいれば、友達や恋人といった競争相手、という人もいました。ここから、自分の周りの環境がモチベーションを高めるのには重要であるということが分かってきました。

スピーカーがいう生徒のモチベーションを導き刺激するサポーター役としての教師は、こういった生徒の可能性を高められる環境づくりを行っていくべきである、という結論に至りました。そうすれば、彼が「死の谷」と表現している今の教育風土を蘇らせ、可能性の風土を作り出すことが出来るという主張にもつながると思います。


大学生である参加者全員に近いテーマである教育を今回取り上げてみたのですが、実際に行ってみてディスカッションのテーマとしては広すぎたかもしれない、という印象を受けました(*_*)
ただ、これを機に自分が親の立場になった時の子どもとの接し方や、今から学校教育に携わろうと考えている人たちに改めて、人を「教育」するということはどういうことか、を見つめてもらえたら幸いです。




以上で報告を終わります!読んでいただきありがとうございました。

次回のTEDee@Uji開催日は決定次第、Facebookにてお知らせします。
今回来られなかった方も、また次回宇治でお会いしましょう :-)
初めての方も大歓迎なので、このブログを読んで参加してみたいと思われた方は是非!




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2013年11月8日金曜日

【傷つく心】【教育と創造性】57th京大TEDee



こんにちは!葉が赤く色づき始めた桜の木の下でブログ書いてます、まっきーです。
今回はスコットランド、スウェーデン、カナダ、中国そして日本と国際色豊かな方々にお越しいただき、議論しました!




〇動画〇

大学で研究をするブレネー氏は、研究する上で自分が陥った難解な問いに対しどのように対抗したかという葛藤を話します。

自己価値を認めることができる人たちの共通項を研究し、不完全であることの勇気、同情心、信頼、そして脆弱性を受け入れていることを発見します。しかし彼女にとって脆弱性を受け入れることは不可能であり、"How do we learn to embrace our vulnerabilities and imperfections so that we can engage in our lives from a place of authenticity and worthiness? How do we cultivate the courage, compassion, and connection that we need to recognize that we are enough – that we are worthy of love, belonging, and joy?・・・"と疑問の嵐に飲み込まれてしまいます(もはや禅問答。一般人は宗教等に頼れば解決できるかもしれませんが、これを研究する当事者となると話は別のようでした)。
つまり、脆弱性は恥や不安を生み出すとともに、創造性、帰属意識、愛、快楽を生み出すこともあり、この表裏一体のものをどのように処理すべきかわからないという問題です。

また彼女はその際に人が起こす行動を検証します。
一つのパターンは、感情(恐らく脆弱性そのもの)をどのように扱えばよいかわからず、美味しいものを食べるなどして表裏共々の感情を紛らせ(動画ではnumbと言っていましたが)、その結果ますます感情が曖昧になり、混乱に陥るものです。もう一つのパターンは不確定なものを明確にしようと努め、その結果批判や中小をすることです。

以上を考察したうえで、結論として感情を紛らすことをやめ不安や恥を晒すことで、その他の感情もともに享受しようと訴えます。


〇ディスカッション〇

私たちのグループでは、これまでにemotional breakdownを経験したことがあるか(つまり脆弱性に直面したことがあるか)、もしある場合はどのように克服したかなどを主に話し合いました。

経験の詳細はブログでは書きませんが(笑)、解決策は人それぞれで興味深かったです。
中でも自分を受け入れてもらいにくい環境での振舞い方が各自異なっていました。
ある人は、そもそもその環境で自分の価値を認めてもらう必要がないと帰属意識をもたずに過ごし、ある人は順応しようと努力し成功し、ある人は予めそういった環境に慣れることが自信となり成功した、と話していました。




〇動画〇

これはTEDの中でも人気の高い動画です。学校は子どもの学力を向上させることを中心とした教育を行うため、子どもの個性を伸ばす機会が与えられず、結果として個性の強い子どもの才能を開花せせることができないと訴えます。
「創造力を活かさなければ明るい未来を築くことはできない。大事なのは個々の才能を尊重し子供たちに期待すること。 地球の未来を担う子供たちに偏りのない教育を。 彼らをサポートするのが我々の役目だ。」という言葉で講演を締めくくっています。

〇ディスカッション〇

この動画に関しては、皆で大きな輪になり話し合いました。

議論の中で、産業革命以降に働くためのスキルを身に着ける上で「効率のよい」学校の教育が今も変わっていないことが問題である、と話された方がいらっしゃり、日本に限らず他国でも今後どのように教育が変わっていくべきなのか検討しました。

その中で、TEDeeのようにインフォーマティブな動画をもとに多種多様な国籍、専攻(職業)、年齢の人たちが考えをシェアすること、つまり知識をアウトプットする側とその情報を受け取りインプットすることができる環境が、あるべき教育なのではないかという意見が出ました(思いっきりTEDeeの宣伝ですね)。

また日本の教育を楽観視、悲観視する意見もそれぞれでました。日本の平等主義が根幹であると考えられる「出る杭が打たれる」ような教育や、日本独自の雇用システムは、今後世界の人材育成の潮流にどれほど影響を受けていくべきか、大学入試改革や英語教育などは良い方向性であるか、等を話しているうちにあっという間に時間が過ぎてしまいました。




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41st TEDee@Uji 木造建築の重要性



みなさん、こんにちは!お久しぶりです(*^_^*)
今年も残すところあと2ヶ月という事実に驚いている 下村眞子 です(笑)
ハロウィンの木曜日行われたTEDee@Ujiの様子をお送りします!
テーマは、「木造建築の重要性」。

今回は、8名の参加だったので2グループに分かれてディスカッションを行いました。


Kelly McGonigal: Why we should build wooden skyscrapers?





おおまかな動画の内容


技術が発達した今、都市においてみられる建物のほとんどは木造ではなくコンクリートや鉄製のものばかり。確かに、耐震性は木造建築よりも良さそうに見えるかもしれないが、果たして環境のことを配慮した建物と言えるのだろうか。燃えやすいと思われている、そして、森林破壊という問題が懸念されている中で、スピーカーはそういった考えを覆し、木造建築が実は最も先端を走る素材であるということをプレゼンテーション全体を通して教えてくれています。


ディスカッション


まず、私たちのグループでは、動画を観た感想、受けた印象 を共有しました。

◇地震が頻発に起こる日本において、木材の超高層ビルというのは安全面で不安。
◇スチールやコンクリートを使った時に出る二酸化炭素の排出量がこれほど多いとは知らなかったので、スピーカーが出していた事実に驚いた。
◇スピーカーが言うように環境にやさしいのはもちろんのこと、自分も実際に木造の家に住んでいるため、木の温かみを感じられるのは心地良く暮らせるため良いと思う。

などなど


さらに、スピーカーの主張、「木造建築はなくてはならないものである」という意見に対し、どう思うか について議論しました。

森林を守り続けていくためにも、「どの程度」また「どんな木(若い木なのか古い木なのか)」を伐採するのか慎重に考える必要がある。
という結論でまとまりました。
というのも、光合成の働きによって二酸化炭素を減らすことができる重要な役割をする木を伐採しすぎると、コンクリートやスチールによる温室効果ガスがなかったとしても、結果的に環境に良いとは決して言えないという意見があったからです。
また、専門的な知識はなくても、例えば、日常生活で植物に触れるケースを思い浮かべてみて
なにか植物を育てる時、成長期に土の中の限られた養分を有効利用するために摘み葉、葉刈りをすることから、もしかしたら森林にも同じことが言えて、若い木をもっと成長させるために古い木を先に切って、それを木材として利用すれば良いのではないか、という意見も出ました。


最後に、どういった木材の利用方法があるか、考えてみました。

なんでも口に入れてしまう赤ん坊のための遊具に利用。木材の中には湿気を通しにくいものやバクテリアを殺したりする働きがあるものもあるため、家具に利用。最近は技術の発達からテクノ楽器が増えているが、木本来の温かみのある音色を出せる楽器に利用。木材の組み合わせ次第でを造ることも可能?全てを木造にするのは難しくても、まずは曲面や表面に部分的に木材を取り入れるだけでも変わる。


もう一つのグループでは、木造建築における利点と難点、そして日本で応用できるかどうか について話し合っていたようです。

日本では木造建築は他国よりも多く見られると思います。
そして、ここ奈良には法隆寺という世界最古の木造建築物群がありますよね(*^_^*)
木と共存していける生活が今後もずっと続いてくれることを願います。

以上で報告を終わります!読んでいただきありがとうございました。

来週は 11/7(木)を予定していますので、また次回宇治でお会いしましょう :-)
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【政治と民主主義】【ボーカロイド】56th 京大TEDee



こんにちは、まっきーです。
今回は10/31が開催日と重なり、ハロウィンTEDeeを開催しました。ドロンジョ様から中世西洋のゾンビ様にもお越しいただき、ディスカッションも盛り上がりました笑 そして今回はハロウィン企画として、第二部はTEDを視聴する代わりに主催者である谷くんのボーカロイドに関するプレゼンをもとにディスカッションをしました。

ではまずは一つ目の動画から振り返ります。



(動画概要)


スピーカーである法学者のLessig氏は、連邦議会議員に対して行われる一部のアメリカ市民による献金が、合法的な方法ではあるものの様々な利害を反映すべき民主主義を腐らせていると警鐘を鳴らし、その改革に向けた一人一人の意識変化と超党派的な連携を訴えます。
この方のプレゼン(特に言葉と密接にリンクしたパワーポイント)は必見です。

(ディスカッション)

私たちのグループでは、日本でも同様に民主主義がうまく実現されいないか議論しました。
献金問題についてはあまり触れなかったものの、高齢者や農業関係者の利害が反映されやすい選挙システム・国民の投票行動などが挙げられました。

また、日本の首相はアメリカのように直接民主制で選ばれるべきかというゼミのような議論もしました。この背景として、過去に首相権限強化の立案が行われるなどしたものの、首相がそのシステムを十分に活用することをしない・できていない状況があると考えられています。その理由として首相の力量が欠けることや、間接民主主義による「国民代表」という正当性の薄まりがあるのでは、というのが直接民主制を推す方の意見でした。
これに対して、国民の意見を反映させることが時に考えの至らない決断による投票などの危険を孕むことも指摘されました。
最終的には、国民が誠司に関する情報を共有し、積極的に政治参加し、より良い判断を下せるような社会がよいのではという結論に至りました。
(個人的にはオックスフォード大教授Paul CollierのTED講演の中に出てきた"informed citizenry"を思い出していました。http://www.ted.com/talks/paul_collier_shares_4_ways_to_help_the_bottom_billion.html



TEDeex TANI (Live)



(スピーチ内容)

ボーカロイドとは何か、そして何が人々を魅了するのかというお話でした。
ボーカロイド(以下ボカロ)はメロディーと歌詞を入力することでサンプリングされた人の声を元にした歌声を合成することができる技術及びソフトの総称です。
これまでの音楽制作は、作曲家と演奏家が別個に必要でしたが、ボカロにより前者のみでも音楽が完成されるため、制作に対する敷居が下がったことがボカロの普及につながったと考えられます。

(ディスカッション)

私たちのグループには、ボカロが好きという方がいらっしゃいませんでした。
その理由として、自然な人間の声でないため聴く上で抵抗があること、制作者がアマチュアであることなどが挙げられました。しかしその一方で、自分で制作した音楽を世に送り出しやすくなったこと、YouTubeなどに上げられた歌を好みのジャンルや音程にカバーできるという歌い手側の魅力も挙がりました(カラオケでボカロが人気である理由として、音程やリズム的に難しい歌をうたうことで得られる達成感などもあります)。

またボカロは声を出すことができない患者さんに対して開発された医療技術に、初音ミクのようなアニメキャラが複合することで誕生しましたが、今後ボカロの将来はどうなるかについても話し合いました。ボカロは一時の流行りにすぎないという意見の方もいらっしゃいましたが、一度廃れても再度魅力を発見し流行が訪れるのではという意見もありました。

その他にも今後ミュージシャンはCD売り上げが下がっている中でどのようにして収入を得ていくべきかも議論しました。アーティストがライブを増やすことが解決策として挙がりましたが、これについては日本は海外に比べライブ公演が少ないらしいという意見もあり、需要もしくは供給が少ない理由を考える必要がありそうでした。


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