2012年11月29日木曜日

18th TEDee@Uji ”耳”に優しい環境の必要性

みなさんこんばんは。
TEDee@Uji担当の西村哲(あきら)です。
秋の夜長に…と言いたいところですが、
季節はもうですね。

京都大学ではNF祭も終わり、いよいよ学生が冬眠の準備に入るころだと思います(笑)

気温もぐっと下がり、これから家の中や建物の中で過ごす時間が長くなってくる頃だと思いますが

本日の18thTEDee@Ujiではそんな”居住空間”についてディスカッションしました!
今回も8人の参加者に来ていただけました。嬉しいことです(^^)v

それでは早速本日の動画を紹介いたしますっ↓
Julian Treasure: Why architects need to use their ears (建築家はもっと”耳”を使うべきじゃない?)



静かで落ち着いた部屋で暮らすのと、クラクションが騒々しい場所で暮らすのとでは、どっちが良いでしょうか。
動画を観終わって、室内環境に気を配った建築が有名な北欧諸国を思い出しました。(音にこだわっているかは定かではないですが笑)



将来こんな家に住みたいなとか思います(*^_^*)

【大まかな流れ】
「ほとんど多くの洗練されたデザインの建物は視覚的に優れている一方で、全くと言っていいほど”Ear friendly”ではない」とスピーカーは言います。
こうした聴覚への配慮のなさは耳そのものだけでなく、健康状態の低下や精神面や振舞いに対する影響、仕事効率の低下など様々な悪影響を及ぼします。
実際、病院において様々な測定機器が鳴らす”ピッピッ”というアラーム音や、騒々しさではいくら眠れていても無意識下で身体はひどいストレスを感じることでしょう。
また教室における音響効果への無配慮によって生徒が言葉をうまく聴き取ることができないことも大学の研究で明らかになったとスピーカーは言います。またそれには音の反響速度が深く関係しており、1.2秒の反響速度を吸音性の素材を壁に取り入れることで0.4秒に下げることができればこれらの問題は解決できるかもしれないと提案します。

なぜ、インテリアデザイナーや都市デザイナーなどがいる中で、”サウンドデザイナー”はいないのでしょうか。我々は周囲の音に対する認識を改める必要があるかもしれません。

"We can have spaces that sound as good as they look, that are fit for purpose, that improve our quality of life.
【Discussion】for 45min
僕たちのグループではまず、この動画についての感想を話し合いました。
多くの方が騒音公害などで健康に被害が出ることは知っていたがこれまで周囲の騒音を軽減するデザインについて考えたことがなかったという感想を持っていました。
実際に現在建築について勉強されている方も、授業では主に”耐久性”や”環境への配慮”などに目を向けており、自分たちの耳に届く音が与える影響とそれを考慮したデザインを学ぶ授業がないと言っていました。
また、周囲の騒音が仕事の効率を下げるという話題から、集中するときに音楽を聴く派か聴かない派かという話になりました。まったく音楽を聴かないという人から、むしろ毎日のように聴くという人まで様々でしたが、創造性を求められた状況では無音が良いという人が多数を占めていました。
ちなみに僕はこのブログを書きながらもがっつり音楽を聴いています(笑)

【Presentation】for 20min
これまでと同様に一人の発表者を交換して、その方にグループで話し合った内容について説明してもらいました。その中で一つ面白いと思える考えがあったのでここで紹介します。
彼曰く「小さい”sound”と小さい”noise”ならどっちを好むか、自分なら小さい”noise”だ」だそうです。その理由を尋ねると”sound”は自分にとって必要な情報を運ぶもので”noise”は何の意味も持たないただの音だから、気にならないのは”noise”だからだそうです。詳しい言葉の定義はわかりませんが、仕事の効率化を図る上で、他人の会話などの内容を含んでいそうな音よりも、ただやかましいだけな方が次第に気にならなくなるのかなと考えたりしました。

多くの方がスピーカーの意見に賛同する一方で、「実際に騒音を感じることがあるか?」という質問にはそれほど強く感じたと言う人がいませんでした。
この原因として、騒音に慣れすぎてしまったために”騒音”を”騒音”として認識していないことが考えられました。スピーカーが言っていたようにひょっとすると無意識下で身体は悲鳴を上げているのに気付けなくなっているのかもしれません。

また人が居心地をよく感じるのが小鳥のさえずりであったり、自然に近い音であるというのもなかなか興味深いと思います。周囲に人工物が増えすぎたために自然に魅力を感じるようになったというのは何とも皮肉なことだと思いました。

一方で、スピーカーの提案するサウンドデザイナーが一体何をするのか、そのあたりが少し不十分だったため、具体性に欠けると感じました。今後、具体的な提案の仕方などがじょじょに広まることで、無意識に健康に良い環境が作られれば素敵だと思います(*^^)v


さて今回のレポートはこの辺りにしたいと思います。
次回のTEDee@Ujiも皆様の参加をお待ちしております♪

-----------------------------------------------------------------------------
*TEDee@宇治は毎週木曜の19時半から20時半まで京大宇治キャンパス内で行っています!
次回開催は12/6()です。みなさんのご参加をお待ちしています。
アップされているTEDの動画を見てみるだけでも良いので、まずはチャレンジしてみてください!

*We hold TEDee@Uji every thursday from 19:30-20:30 in Kyoto University Uji campus.
Next TEDee@Uji is going to be held on December 6th(Thr). 
I'd like you to just watch TED clip we upload on FB page and probably you'll catch something interesting from that!

--------------------------------------------------------------------------------


【告知】TEDee忘年会2012の開催について

年の瀬も近付いてきたこともあり、12/15 (Sat) に四条界隈でTEDeeKyoto主催の
忘年会をします!!TEDeeを通じてつながった輪をもっともっと広げませんか??

みなさんのお越しをお待ちしておりますm(__)m
詳細は以下のリンクを参照してくださいね★
Event link | http://www.facebook.com/events/389621517779395/

------------------------------------------------------------------------------

TEDee@Kyotoについてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください!
TEDeeについてのみならず、TED関連の情報も流していきたいと思います!


→ Twitter|TEDeekyoto 
---------------------------------------------------------------------------------
一緒に運営またはファシリテーションしてくれる方も募集しています!
TEDeeの活動に興味を持ってくれた方はぜひkyototedee@gmail.comまでご連絡ください:))

0 件のコメント:

コメントを投稿