2012年11月28日水曜日

TEDee@アンテナカフェ丸太町


TEDee Kyoto の糸山です。
11/27のTEDee@アンテナカフェの報告です。

 Doctors make mistakes. Can we talk about that?
(医師も失敗する。そのことを語ってもよいだろうか?)



スピーカーは緊急治療室の医師で、自身の「失敗」の経験から学んだこと、そして「失敗」の否定を黙認する文化がある医療現場を批判しています。
スピーカーは自身の誤診により患者が亡くなったことが数回あり、「失敗」する度に誰にも打ち明けることができず、自身を恥じ、つらい経験をした、と語る。このように「失敗」を人に打ち明けれない、「失敗」を否定する環境に潜む2つの問題点をスピーカーは述べています。
1つ目は、「失敗」を否定すること自体がおかしい、と。医師は完璧であることを求められるが、結局人間なので失敗することもある、「失敗」は避けれないものだと主張します。
2つ目は、「失敗」を否定する環境は、「失敗」から学ぶ環境の否定でもあるということ。他人に自分の失敗を打ち明け、共有することにより、人は反省し「失敗」から学ぶことができる、と主張してます。

議論の中で出てきた興味深い意見をいくつか紹介します。

“「失敗」を否定する環境は必ずしも悪くない。なぜなら、失敗者にとってプレッシャーとして働き、より自身の犯した「失敗」を自覚することになる。”

“失敗を一括りにまとめることはできない。小さな失敗を重ねることにより、将来大きな失敗を避けることができる。”

“自分の「失敗」を人と共有したいかどうかは時と場合による。一生懸命努力して失敗したのならそれは誇れる失敗であり、他人と共有しても恥ずかしくないが、もしも自身の努力不足の結果として現れた「失敗」であれば、それは他人と共有したくない。”

「失敗」に対する捉え方、一人々違いますね。




 Life lessons from an ad man(広告マンの人生の教訓)



2人目のスピーカーは、タイトル通り広告マンで、「知的価値・無形価値」が私たちに「実際の価値」と同様の満足感を与えることが可能である、と語ります。「知的価値・無形価値」は効率良く、労働力もかけず普通のものを瞬時に魅力的にできると、様々な実例を挙げながらユーモラスに語ります。

議論の中で出てきた興味深い意見をいくつか紹介します。

“企業にとってそのような手法は効率がよく、手っ取り早い利益確保につながるが、消費者の立場からはあまりよく思えない。必ずしもそうとはいえないが、時には不必要な出費につながる。”

“「知的価値・無形価値」の利用方法は企業次第ではないだろうか。中身は空っぽでも手っ取り早い利益追求の手段として利用するとこもあれば、ほんとうに素晴らしい商品を世の中により広める手段としてりようするとこもある。”

“モノが溢れる現代の世の中、自分の「価値」基準をしっかりと持つことが大事。自分が何に価値を置くかを理解していないと、企業・社会に操られるままに動くことになる。”

「知的価値・無形価値」のそうぞが無制限に行われている現在、警告のように聞こえるスピーチでした。

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