2012年11月1日木曜日

31th TEDee@京大吉田

最近寒いですね。熱燗梅酒を飲みたいまっきーです。

今回のTEDeeはハロウィンと被ったのでみなさんいらっしゃるか心配でしたが、9人でディスカッションしました!


Rory Sutherland: Life lessons from an ad man



Engineers, medical people, scientific people, have an obsession with solving the problems of reality, when actually … once you reach a basic level of wealth in society, most problems are actually problems of perception.” 


ものの質を一切変えずに、人の感性に訴えかけることで、その者の質がよりよいものと錯覚させることについての話です。
例えばこのシリアル。



正方形のシリアルがダイアモンドになったことでより美味しくなった(本当は45度傾けただけですが)という宣伝方法です。
さすがにこれは消費者を錯覚させるようなものではありませんが…笑

まあでも何もないところからintangible valuesを生み出すことは生産者にとって利益追求をする上では大切なスキルです。

その一方で、それが行き過ぎると詐欺を招いてしまうことも考えられます。
例えば農学部の方がおっしゃっていたのですが、ローカル野菜が挙げられます。
ローカル野菜=安心というイメージから、健康に気を使う消費者は特にローカル野菜を買っていると思います。しかしながら、実はスーパー等の野菜とは異なり、ローカル野菜は農薬の使用等についての細かい規定がないため、実際消費者が想像するほど安心できる品物ではないそうです。
これもある意味intangible valueを生産者が生み出して消費者を錯覚に陥らせていると言えそうです。



Barry Schwartz: Our loss of wisdom


 


"Too many rules prevent accomlished jazz musicians from improvising.  And as a result, they lose their gifts, or worse, they stop playing all together.

...And the virtue I think we need above all others is practical wisdom, because it's what allows other virtues - honesty, kindness, courage and so on - to be displayed at the rght time and in the right way."


この方は名言が多すぎて、何を引用しようか迷います笑

他にも以下のTED Talkをされています。超おすすめです。
個人的にはpersuasive / informative / interesting 色々な要素を満たしているビデオだと思います!
http://www.ted.com/talks/barry_schwartz_on_the_paradox_of_choice.html
http://www.ted.com/talks/barry_schwartz_using_our_practical_wisdom.html


この内容ですが、人間はあまり法や規定に縛られすぎると、徳による柔軟な対応をしにくくなる、というものです。
あと利害や利益などのインセンティブが強すぎると、徳でもって誠意に対応したりする誠意が削がれてしまうこともあります。

法の規定が強すぎると反動で立法趣旨で期待していた秩序維持からかなり離れた結果になってしまうことは、校則が厳しい学校でいろいろ反抗している学生など例はいくつか見つかると思います。

しかしその逆で規定がないのもうまく機能しないことがあります。校則がない学校はまずあまりないでしょう。

議論していて印象的だったことは、「自由には責任が伴う」ことです。
責任をもった行動ができる集合体の中では、最低限のルールを設けて、徳を含めた自由な裁量を各人に委ねることができれば一番理想的だと思います。

京大はそう考えると自由な学校とはいいますが、責任をともった行動をとっているから秩序は保たれているのでしょうか・・・?
そういうことにしておきましょう。

来週も水曜にTEDeeやります!みなさんぜひぜひご参加ください。
参加はこちらからお願いします。
https://www.facebook.com/events/384601721622457/


0 件のコメント:

コメントを投稿