2012年7月12日木曜日

夏休みまえ最後!25th TEDee@京大

こんにちは。まっきーです。


昨日は、京大吉田キャンパスでは夏休み前最後のTEDeeでした。
なんと今回は20人近くいらっしゃいました!
皆さん本当にありがとうございます!!:)




1.選択の自由は不幸につながる?

”幸せになるための秘密は、期待のハードルを低くすることである” ーby 心理学者バリー・シュワルツ





従来の考えでは、よりよい福祉や幸福の追求のためには、多くの選択肢があることが必要であった。しかし現在は幅広い選択肢が、むしろ人々を不幸にしている。
選択の裁量・自由が広がることは、最終決定を下す責任を負わされた選択者を麻痺させ、決断を下した後も 他の選択肢を選んだ際に得られたであろう幸福を想像しそれに苛まれることが、過去の選択により現在得ている受益に対する満足度を下げる。


・・・こんなことをまともに議論されたら、どうしますか?笑


これには賛否両論がありましたが、私のグループはこの主張に対して否定的でした。
「そもそもこの問いかけをすることに意味はあるのだろうか」というものから、「期待のハードルを下げれば必然的に得した気分になる気持ちはわかる」という意見まで幅が広かったです。
個人的には、「自由選択の機会が重荷である」と主張するスピーカーが出てくるなんて、自己選択することもままならないくらい人間の知性は退化してしまったのだろうか、なんて悲観的になってしまいました・・・


まあでもひとつ確かなのは、選択肢が絞られひとつの最悪な選択肢しか残らず、絶望的になったときにこそ、幸せがやってくることでしょうか笑




2.国益と地球全体の利益、どちらを優先させる?

”時には利他主義に見えるものでも、アフリカやその他の途上国では「利他的」以上のものがある。それは、「見識ある自己利益の追求」である。”ー by ブラウン元英首相





国益を追求することと世界市民として地球全体の利益を追求することは、必ずしも相反することではない、というのがブラウンさんの主張でした。
これに関してもかなりシニカルな意見を持った人が多かったように見受けられます。
地球温暖化に関するサミットは、国々が協力して長期的な視点から地球環境を守っていこう、という建前の裏で各国の国益や利害がせめぎ合っており、結局生産的な議論ができていないのが現状であったり、アメリカの安全保障政策は結局のところ自己の国益が重視されたり、海外への援助も畢竟ソフト・パワー、つまりパブリック・ディプロマシーといった戦略があったり・・・。

結局私のグループでは、主権国家が存在する以上global citizenshipはやや理想的すぎる発想である、という結論が導かれました。



なんだか頭をたくさん使う議論でした笑
こんな話をしていると、25分のディスカッションタイムがあっという間に感じてしまいます。
しゃべっているうちに、いつの間にか今回のTEDeeも終了。
気づいたら夏休み前最後のTEDeeでした。

TEDeeに参加することによって得たいものや目的は人それぞれですが、
私は英語能力やファシリ能力向上のみでなく、高校生や留学生から博士課程、社会人の方までさまざまな分野で活躍されている皆さんの物事に対する姿勢や考え方についても多くのことを学べたと思っています。

まだTEDeeに参加されていない方も、今回初めて来てくださった方も、リピーターの方も、また夏休み中(おそらく8月中旬に京大TEDeeを企画します)にお会いできることを心待ちにしています:)
今後ともTEDee@京大をよろしくお願いします!

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