2012年5月3日木曜日

お試しTEDee vol.9


今日はお試しTEDee vol.9が行われた。

TEDeeとは、TEDビデオを使った英語ディスカッショングループである 。
もともと東京で始まり、京都では本年度初頭に始まったばかりです。

一方 お試しTEDee とは、短めのTEDビデオを使い英語ディスカッションを行う初心者向けTEDeeイベントです。

初めのお題はこちら。

Philip Zimbardo: The demise of guys?

スピーカーは、1971年に行われた悪名高いスタンフォード監獄実験 の発案者である心理学者Philip Zimbardo 。彼は男性が 大学の卒業率や人間関係|社交性|自閉症 において苦労していることを、様々なデータを提示し、その理由を述べる。特に強調してたポイントは、ビデオゲームとアダルトコンテンツがそれらの問題を引き起こしている ということ。

ビデオ視聴後、集まった4人でディスカッションを開始。

「自分はあまり社交性がある方とはいえないが、それの原因がビデオゲームやアダルトコンテンツであるとは考えられない。」
「彼の提示するデータは偏りすぎてる。過激な論だ。」
「男性の苦労 を無くすためにはインターネットを無くすしかない(笑)」
「社交性|人間関係を構築するのは受動的コンテンツ増加による影響のためだけではなく、環境である。」

議論は、政府がはたしてビデオゲーム業界 や アダルトコンテンツ を規制する権利はあるのか、 というとこまで発展。

「ない。確かに個人の時間を無駄にするコンテンツはあるかもしれない。だが、それは個人の責任であり、自由でもある。政府が介入すべき問題ではない。」
「ビデオゲームを悪いと決め付けるのはおかしい。学べるものもある。RPGを通して論理的思考など(笑)」

等々、さまざまな意見が出た。


2本目のお題はこちら。

Alisa Miller shares the news about the news

スピーカーは Public Radio International の社長Alisa Miller。彼女は世の中の最新情報への要望が高まってるにも関わらず、アメリカのメディアの取材が減っている事実について語る。
アメリカ国民の主なニュース源は地方メディアであるが、国際的なニュースのカバー率はわずか12%、またヘッドラインに載るものを決定するのは取材コストであるなど、衝撃的な事実を繰り出す。

今回はスピーカーの内容を延長し、 地方情報 と 国際的な情報、どちらが大事かということ、そして今の日本のマスメディアの問題点についてディスカッションをした。

「地方・国際情報、どちらも大事だが、重点的にチェックするのは自分に直接的、または間接的に影響するもの。」
「地方の情報が最も重要、しかし世の中で何が起こっているのかを知るために国際情報を知ることも必要。」
「日本のメディアはもっと国際的な情報を発信すべき。」
「日本のメディアの記事(論考)が浅い。アメリカの新聞社や放送局に比べ、各社の主張がはっきりしない。」
「メディア、ジャーナリズムの役割りは大衆に対し幅広いの情報を伝えること。たとえその情報が個人に直接的に影響を及ぼさないとしても、何らかのアクションに繋がる可能性がある(寄付、革命、etc....)」

等々、ここには書ききれないほど議論が展開!


いつもは20人程度集まるお試しTEDee、今回はたった4人で議論。
だが、少人数だからこそ議論は長引き、とても白熱したものとなった。

毎回TEDeeに参加して思うのが、世の中には本当にいろんな考え方を持った人がいるのでなぁー、と。たった4人での議論だったが、同じビデオに対しての見解が全員が異なり、それぞれが立つ立場も違う。当たり前だが、毎回圧倒される。
自分と違う考え方や立場を持った人と話すことで、脳内で化学反応が起き、新たな考え方、世界の見方が生まれると思う。

多様な人が集まり化学反応が起こる場、それが TEDee


これからもよろしくお願いします。


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p.s. アンテナカフェ丸太町さん、開催場所の提供、毎回ありがとうございます。

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