2014年10月30日木曜日

21th 朝TEDee@京大「3Dアニメが科学者を助ける」

TEDee Kyoto

こんにちは、和田です。

今日は以下の動画を見てディスカッションしました。



【動画の内容】
今回のスピーカーは生物学者です。彼女は、生物学の仮説を検証するために、3Dアニメーションを使うことを提案します。

生物学上の現象には、顕微鏡でも見ることのできないものがたくさんあります。今までそれらは静止画像によって説明されてきましたが、それでは現実を正確に描写しきることができないのです。これらの現象は3Dアニメーションによって、正確に、そしてわかりやすく再現されます。

しかし、一般に3Dアニメーションを作るのは時間がかかります。そこでスピーカーは生物学のシュミレーション専用のオープンソースの3Dアニメーション制作ソフトを作ったのです。これを用いると、初めてソフトを操作する人でも15分で3Dアニメーションを作ることができます。


【ディスカッションの内容】
3Dアニメーションは研究や教育において、他分野に応用される可能性があること、またいくつかの分野では部分的すでに実現されていることが明らかになりました。

研究分野でアニメーションの利用例はMatlabという数値解析ソフトの応用例です。これは使い方によっては2次元でのグラフィックスやシュミレーションの作成等も可能ということです。

また、将来応用することが期待される分野はたくさんあげられました。

3Dアニメが研究に直接役立ちそうな分野は、やはり自然科学系が多いようです。ロボット製作において、まず3Dアニメーションでデモンストレーションを行う。デモで確認してから制作することによって材料の無駄が省けるのではないか、という意見が出ました。また、分子生物学においても、分子の振動やそれによる波の吸収具合などが3Dアニメーションで再現できるかもしれないとのことでした。一方物理学研究経験者によると、3Dアニメは役に立つだろうが、あくまで、仮説を検証するための最後のステップで使うものになるだろう、とのことでした。

社会科学分野でも教育には役立つようです。経済学では基礎概念がわかりやすく説明できるという指摘がありました。また、法学でアニメを用いると「名探偵コナン」を見るかのように面白く学ぶことができるかもしれません。

初等・中等教育では、数学や理科でよりわかりやすい説明が可能となりそうです。

他分野におけるかなり専門的な話を聞くことができて刺激的でした。また、皆さん大変わかりやすい説明で門外漢でもかなりイメージしやすかったです。

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