2014年10月30日木曜日

74th TEDee @ 京大

 こんにちは。
 遅くなってしまいたいへん申し訳ありませんが、先週(10/22)のTEDee @ 京大の様子をご報告します。テーマの動画はこちらから。
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【内容】
 スウェーデンのグローバルヘルス・統計専門家ハンズ・ロスリング氏は、様々なバイアスによって人々は正確な知識を得られていないと指摘します。世界では、先進国の人の予想より多くの少女が学校に通っていて、貧困層は減ってきているのだと。そして息子のオラ氏と共に、どうやってそのバイアスを克服するのか、おもしろおかしく話を続けます。

【ディスカッション】
 今回は1つのグループで意見や感想を出し合った後に、それぞれが自分の考えをまとめてスピーチするというかたちでディスカッションを進めました。

①事実と異なる認識をしてしまう時
 初めの話題は、「現実よりひどい認識をしてしまった経験」についてでした。 飛行機事故の恐怖(実際は自動車事故の方が遭遇する確率が高いのに、やっぱり怖い)、イスラム教徒を見るとテロリストか疑う(すべてのムスリムが過激派なわけではないのに・・・)、北欧の福祉国家は日本より優れたシステムだという幻想(当たり前ですが、北欧の人々にも高い税率ゆえの苦労があります)等々・・・オラ氏の言うとおり、誤った認識の根底には恐怖があるようでした。

②正しい知識を持っている人を保障する国際的な資格制度?
 これはオラ氏の思いつきなようでしたが、世界の問題に関する試験を作成し、正しい知識を持っていると保障された人だけをジャーナリスト・国際機関職員などとして採用すべき、というアイディアがあるそうです。こんな制度実現できるのか?というのが二つ目のトピックでしたが、満場一致で無理だろうという結論に至りました。誰がその試験を作るのか、試験を作る人たちが自分のバイアスに影響を受けていたらどうするのか、というのが否定派の主な理由です。そもそもバイアス(主観)から完全に自立した客観的事実などありえないという意見もありました。

③ジャーナリストはなぜバイアスに惑わされるのか
 三つ目の話題はジャーナリズムでした。ロスリング氏の統計では、正しい知識から最も離れているのが報道機関の関係者だそうです。これについては、他のジャーナリストの受け売りを紹介するだけのジャーナリストが多いからだという意見がありました。また、読者の需要を満たすためにセンセーショナルな 記事を書いてしまいがちなのも理由の一つです。
 より多くの情報を得るためだけではなく、自分のバイアスに気付くためにも、報道内容や論調の異なる新聞を比較して批評することを意識しなければいけませんね。論点のズレを見つけたり鋭い指摘を受けたりする経験を積むことで、自分の主張がよりいっそう整理され洗練されてくるはずです。さらには、書き手自身(ジャーナリスト)のバイアスも見えてくるでしょう。

今回のディスカッションは以上でした。今回もなかなか濃い時間になったなあと思います。ありがとうございました。

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