2013年7月12日金曜日

36th TEDee@Uji 3Dプリンターの可能性

こんにちは。
最近の京都は暑すぎます。キャンパス内の廊下と部屋の中との寒暖差で、もはや体調崩しそうです。(そういえば、一年前も同じこと言ってました)
TEDee@Uji担当の西村がお伝えします。

さて、前置きが長くなりましたので、早速今回のTEDtalksにいってみましょう!

Lisa Harouni: A primer on 3D printing


【大まかな内容】
今回の動画の中でスピーカーが紹介するのは3Dプリンターです。実は30年以上前からすでに存在していましたが、あまりに高額でかつ技術としても不完全(時間的、質的に)であったため、一般からの認知度は非常に低かったようです。しかしながら、近年の目覚ましい技術の発展により、とうとう高品質かつ安価な3Dプリンターが完成し、我々の生活の中で使用できる水準にまで達したと言います。驚くべきことに、3Dプリンターの技術を生かすことで、細胞を3Dプリントすることで人の臓器を作り上げることが当たり前になる未来がくるかもしれないと伝えます。

近い将来、高品質かつ安価な3Dプリンターが一つの家庭に一台存在するレベルまで普及する日が来るかもしれません。
3Dプリンターがもたらすものは、単に複雑な構造の製品を作れるようになったり、自分がデザインした製品が手に入ったりといった技術的な利点だけではなく、製造業の革命(Revolusion of manufactuaring)をもたらすことにもなると、スピーカーは予見します。
"Without a doubt in my mind, I believe that this technology is going to cause a manufacturing revolution and will change the landscape of manufacturing as we know it.”
3Dプリンターって響きはとても魅力的だし、何より製品が出来上がる工程が非常に興味深かったです。動画もぜひご覧ください(*^^)v

【Discussion】 for 30min

今回のセッションには9人の方が来られたので、2グループに分けてディスカッションしました。
僕たちのグループでは二つのパートについて話し合いました。
以下にその内容を紹介したいと思います。


1.動画を見て感じたこと
モノづくりが好きな参加者の方からは、「自分がほしいものを作れる3Dプリンターはとても魅力的だ」という意見や、別の参加者から「もし本当に何でも作れるのなら、夢のような機械だ」という意見など、3Dプリンターの技術を純粋に素晴らしいと感じたという声が聞かれました。
その一方で、「製造業に従事する労働者の職が奪われてしまうのでは」を懸念される参加者の方もいました。
将来的に一家に一台のペースで導入されるという未来はなかなかイメージできないという方もいました。その方いわく、「3Dプリンター自身が作れるものは限られており、現時点では3Dプリンターを使って家電を作ることはできないし、将来的にも困難ではないか」といった意見もありました。
他にも「3Dプリンターを使うためのソフトウェアを理解するのが難しそうじゃないか」という意見が聞かれたりもしました。

2.3Dプリンターの弊害
次に、実際に3Dプリンターが普及することで、どういうメリット/デメリットが出てくるのかという話題に移りました。

メリット動画の中でも紹介されていましたが、自分がほしいものと合致したデザインを作ることができたり、設計図さえあれば何でも作れてしまうことがメリットだという意見が出ました。
興味深かったのは、伝統的な作品ですらその形をスキャンすれば3Dプリンターで再現できるため、伝統技術の保存に役立てることができるのではないかという意見でした。

良い面もあれば悪い面もあるのが技術というものではありますが、3Dプリンターの普及によるデメリットに目が行く参加者が多かったように見受けられました。


デメリット

何でもデータさえあれば作製できるようになれば、武器などの密造が起こってしまう可能性があるという指摘がありました。また、製造業の革命という言葉があったように、manual laborの雇用機会を奪ってしまうことにもつながりかねないという指摘もありました。さらにメリットでも上がった伝統技術の保存に役立てられた結果、実際の作り手が絶滅してしまうことを助長してしまうのではという指摘もありました。
こうした問題をどう解決するのか、今後の発展にも期待したいですね。

3Dプリンターの出現は将来的にコンピューターと同じくらいの脅威になるかもしれないという意見があった一方で、電子書籍の登場時に本不要論が取りざたされたが結果的に残ってるのと同様、3Dプリンターが全ての機会を奪うことはないのではないかという意見も聞かれました。


【Presentation and free talk】 for 15 min

もう一つのグループでは、実際に3Dプリンターが手に入ったら何がしたいかという話をしていたようでした。

その中で、3D picture(photo) という意見があったそうで、写真に写った風景や人間を3D技術を駆使して表現するといったものでした。すでに実在するサービスとしてありそうですよね。
他にも、細胞や臓器を作ってみたいという理系ならではな発言も飛び出したり、創造力を掻き立てられたようでした。


3Dプリンターが身近な存在になったのはつい最近のことで、まだまだ耳に入ってくるだけの存在である人が多いと思います。聞いた話によると東京に3D printer cafeなるものが存在するとかしないとか。
あんな複雑でこの世に一つしかない造形物が作れたらと思うと少しワクワクしてきませんか?
今後の3Dプリンターの発展に目が離せませんね!

今回のレポートはこの辺りで。
次回は再来週になるかと思います。

それでは!


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