2014年4月2日水曜日

28th TEDee@脳ジム Txtng is killing language. JK!!!


こんにちは、気付けば桜も満開ですよね。
毎年キャンパスでやる気に満ち溢れた新入生を見かけると、
襟を正されるような思いになります。

さて、今回のTEDeeではtextingに関して議論しました。
John McWhorter: Txtng is killing language. JK!!!
メールの普及による国語力の低下は、
日本でもよく議論されている問題かと思います。

しかしスピーカーは
“Texting is a miraculous thing”(テキストメッセージは奇跡的なものである)

と述べ、それを真っ向から否定します。
彼はテキストメッセージを、話し言葉の新しい型であると定義しています。
技術の進歩によって「話すように書く」行為が可能になったのであり、
人々はそこで必要な言語を発展させていったのです。
メールで使う言葉と通常の書き言葉を使い分けているという点において、
現代の若者のlinguistic repertoireは広がっているのだと言います。
バイリンガルであることが有益であることを考えると、
新しい言語が創りあげられていることは歓迎するべきことかもしれません。

<ディスカッションの内容>
まず初めに彼の考え方に賛成するかどうかを話し合いました。

賛成派は
·  言語が常に変化していくことは自然である
·  言語の変化進歩である。

反対派は
·  テキストメッセージにより、文章を書く時間は減少している。
·  それゆえメールの普及は国語力の低下を引き起こす可能性もある。
·  フォーマルな日本語(敬語等)を忘れていく可能性がある。
·  テキストメッセージでは同じような文章を使うことが多く、
·  ボキャブラリーが貧困になる可能性もある。

などを主な理由として挙げていました。
テキストメッセージによる言語の変化が進歩なのか、
もしく"乱れ"なのか非常に判断が難しいところです。
また日本語が非常に複雑な言語であるがゆえに
国語力の低下が顕著なのでは、という意見もありました。
言語によって言語の変化の度合いが異なるかどうかは興味深い問題ですよね。

その後、視点を少し変えて「バイリンガルという言葉について考えてみました。


・   ギャル文字を使いこなしていた若者はバイリンガルといえるのか。
・   同じ言語の中でもバイリンガルとみなすことが可能なのか
・   津軽弁と京都弁(大きく異なる方言)を使い分けていれば
バイリンガルといえるのではないか。
・   京都弁と大阪弁など違いが微妙な方言もあり、
言語的違いの差によってバイリンガルかどうかが決まってしまうか

最後に”the decline of language"とは何なのか考えました。
主な意見としては、語彙が貧困になることや
正しい文法が使えなくなることが挙がりました。
他にも論理的な文章を書く力なども含まれるという意見がありました。

bilingual」や「decline of literacy」などはよく使われる言葉ですが、
はっきりとした定義はないのかもしれません。
だからこそ、ただ単純に「国語力の低下」を嘆く前に、
「言語とは何か」そして「言葉とは何か」を考える必要があるのかもしれませんね。


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